石原慶幸氏が注目するカープ投打のルーキー2選手 その理由とは 

 日南から沖縄キャンプ第1クールを終えた広島について、デイリースポーツ評論家・石原慶幸氏(42)が目に付いた選手を挙げた。投手ではドラフト5位・松本竜也投手(22)=ホンダ鈴鹿、野手ではドラフト3位・中村健人外野手(24)=トヨタ自動車。即戦力が期待される2選手の特徴に迫る。

  ◇  ◇

 ここまでのキャンプで目立った選手は投手では松本。特に沖縄に来てからは大瀬良、九里、森下の3本柱をのぞけば一番目立っていたと思う。

 ブルペンでも実戦でも内容、結果ともに良かった。ボールの質、腕の振りも良く感じた。特徴としてはスピンの効いたまっすぐに自信のあるフォーク、カットボールがある。アクセントとして緩いカーブでカウントを取れるのもいい。

 まだ初見で相手打者にもデータがない中ではあるが、ここまでは自分の考えている投球ができているのではないか。非常にいい仕上がりで来ているように見える。

 起用法としては佐々岡監督はリリーフで考えているということだった。これから実戦で競争していく中で役割は決まっていくと思うが、十分に勝ちゲームで投げられるだけの力は持っていると思う。すごく期待したい。

 ここから疲れがたまってくる時期もあると思うが、乗り越えていい準備をしていってくれたらいい。

 野手では内容、結果が出ている中村健。16日のDeNAとの練習試合。初の対外試合で、育成左腕のディアスから本塁打を放った。初見の投手をひと振りで捉えられるというのは素晴らしい。今年は鈴木誠が抜けることが予想され、外野手争いがクローズアップされている中で、いい働きを見せている。

 プレーももちろんだが、一番大きいのは“声”。すごく元気があって、盛り上げてくれる。外野からは声は通らないものだけど、中村健とドラフト6位・末包(大阪ガス)の2人の声はよく通る。声というのは試合の中で苦しい場面で助けになってくれることがある。カープには上本、羽月らムードメーカーがいるが、そういう存在も担えるのではないか。

 実戦が増えていく中でプロの壁にぶち当たることもあると思うが、明るさだけは常に持ってやってもらいたい。

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