広島・堂林 決意の年始マツダ一番乗り!優勝へ キャンプまで一振不乱

 広島の堂林翔太内野手(30)が6日、この日から開放されたマツダスタジアムに一番乗りして自主トレを行った。1月中旬からは沖縄県内で鈴木誠らと合同自主トレを実施予定で、キャンプインまで振り込み続けて打力向上を図る。昨季は70試合で打率・190。プロ13年目に向けて打撃を磨き、レギュラーとして1年間、戦力になることを誓った。

 静寂に包まれた空間に、乾いた打球音が響いた。堂林はマツダスタジアムに隣接する室内練習場で約2時間、マシン打撃などで体を動かした。球場到着は施設が開放される午前10時より早い、9時40分頃。「(一番乗りは)たまたまです。少しフライング気味でしたけど」と苦笑いしたが、「2月1日から、いいスタートが切れるように」と今季への強い決意をにじませた。

 年明けは2日から始動。公園でランニングやトレーニングなどを行ってきた。1月中に鹿児島県内で毎年恒例の護摩行を実施予定。その後は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大で流動的ながら、13~24日まで沖縄県内で鈴木誠らと合同自主トレを実施する見込みだ。

 キャンプまでのテーマは振り込み。「暖かいし、こっち(広島)よりしっかり振れると思う。例年より期間は短いが、短い分、集中できるかなと思うので、しっかり振り込んでいきたい」と打力向上に重点を置く。

 鈴木誠への“弟子入り”は今年で3年目。2020年には自己最多に並ぶ14本塁打を放ち、打率・279と58打点はいずれも自己最高成績だった。だが、21年は70試合で打率・190、0本塁打、5打点。“V字回復”に向け、メジャー移籍を目指す大砲と追い込んでいく。

 今季の打撃の方向性について、昨年12月の契約更改では「誠也に何度か言われたことがあるけど、『戻る』というのはなかなか難しいので。戻すというより、新しく見つけて自分に合ったモノを探す。いい形を探していきたい」と話していた。球界屈指の強打者と共有する時間を糧に、新たなスタイルを模索していく構えだ。

 自身の今年の漢字は「優」。優勝を目指すチームの中で、その一翼を担う意味を込めた。「1年間、戦力になれるように。とにかく1年間試合に出る。それができれば数字も出てくると思う。まずはスタメンで、試合に出ることが一番の目標」。22年、背番号7の逆襲が始まる。

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