広島の大瀬良大地投手（３０）が１４日、マツダスタジアムで契約更改交渉に臨み、１億８０００万円プラス出来高払いの３年契約でサインした。先月には今年取得した国内ＦＡ権を行使せずに残留を表明。再契約金１億２０００万円を含む３年総額８億１０００万円の大型契約となった。（金額は推定）会見で「話は残留交渉の時点で決まっていたので、もう名前と印鑑を押すだけで。スッキリとした気持ちでサインをさせてもらった」と晴れやかな表情を浮かべた。

　今季は投手のキャプテンに任命され、３年連続の開幕投手を務めた。４月中旬に右ふくらはぎ痛のため、一時戦線離脱した影響もあり、前半戦は３勝３敗にとどまったが、後半に調子を上げ、２３試合で１０勝５敗、防御率３・０７。規定投球回に到達した。

　「けがで離脱したときは、２桁も規定投球回数も諦めていたが、みんなが支えてくれて、何とかそこに届くことができた。本当に最低限だなと思っている。来年はけがをせずに１年間フル稼働していきたい」。

　来季は選手会長に就任するエース。球団からは「先頭に立って戦ってほしいというような言葉をもらったし、また日本一になりたいと言ってもらった。その言葉を胸にチーム一丸となって、日本一に向けて頑張っていきたいと思った。来年はケガをせずに、１年間フル稼働していきたい」と決意を新たにした。

　さらに、個人としては「背番号ぐらい（１４勝）は勝ちたい。１５勝も１回しているので、キャリアハイを目指すならもっと多く勝たないといけない。防御率も３点台半ばとかの年が多いので、２点台真ん中とか、そういうところを目指してタイトルを取りたい」と意気込みを語った。