広島・長野は頼れる!決勝打 野間の代役で今季初1番 3連敗を阻止

 「DeNA3-11広島」(2日、横浜スタジアム)

 頼れるベテランが躍動した。今季初の1番でスタメン出場した広島・長野久義外野手(36)が、二回2死満塁から決勝の2点適時二塁打。五回にも右前打を放ち、マルチ安打でベンチの期待に応えた。チームは同一カード3連敗を阻止し、5位タイに浮上した。

 強烈な打球が左中間を破ると、長野は二塁塁上で両手を突き上げた。ナインからの声援に応えて笑みを浮かべる。8月19日の中日戦以来となるタイムリーに「亜蓮(九里)が今季初ヒットでつないでくれたので、つなげて良かったです」と得点機を演出してくれた右腕を称えながら、先制の一打を振り返った。

 二回2死満塁。カウント1-1から坂本の外角低め146キロ直球をはじき返す2点適時二塁打。この回は1死一、三塁の好機を作りながら、林の一ゴロで本塁を狙った三走・坂倉が憤死。チャンスがしぼみかけていただけに、価値ある一打となった。

 起爆剤となった。昨夜は11安打を放ちながらも10残塁の拙攻で2得点に終わっていた。昨季最終戦以来となる長野の1番スタメンについて佐々岡監督は「野間がちょっと体調不良で。明日は大丈夫なんだけど、今日だけということでね」と説明。8月20日のヤクルト戦以来のスタメン起用で役割を果たしたベテランに指揮官は「長野はよく期待に応えてくれた。2連敗していた中で、あの2点適時打は大きかった」と賛辞を贈った。

 さらに、先頭で迎えた五回は坂本のチェンジアップを捉えて右前打と、お手本のような流し打ちを見せた。毎年夏場に調子を上げる“夏男”だが、今年の8月の月間打率は・200と元気がなかっただけに、復調を感じさせるマルチ安打となった。

 ベテランの活躍で同一カード3連敗を阻止し、5位タイに浮上した。現在のスタメンには3年目の小園、林らの若鯉が台頭しているが、チーム最年長の存在は若手への刺激となり、チーム内の活性化につながっている。経験豊富な36歳。これからも若手の模範となり、チームの上位進出に向け、はつらつとしたプレーを魅せていく。

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