菊池涼が稲葉監督に金メダルをかけた思い「僕のでよければ」スタッフに贈呈ないと知り
金メダルを獲得した東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の選手、首脳陣が8日、都内のホテルで、メダリスト会見に臨んだ。二塁手として、金メダル獲得に貢献した菊池涼介内野手は改めて、ゲームセットの瞬間を振り返った。
金メダルの懸かった7日の決勝・アメリカ戦。2-0の九回2死一塁で、最後の打球は二塁手・菊池の元に転がった。危なげなく捕球して「自分で(二塁ベースへ)踏みにいこうと思っていた」というが、最終的には二塁ベースに入っていた遊撃手・坂本にボールをトスして歓喜の瞬間を迎えた。
この場面について菊池は「最後は飛んでくると思ってなかったんですけど、僕のところに来て…。勇人さんがニコニコでベースカバーでここに投げろという顔をしていたので、渡しました」と笑みを浮かべながら振り返った。
メダル授与式後の写真撮影では「監督、コーチたちにメダルがないということなので、少しでも僕のでよければ監督にかけてあげたいなって思い」で、稲葉監督にメダルをかけた。今大会は打率・133に終わったが、最高の結果をつかみ大会を終えた。