宇草V弾でカープが連敗&最下位脱出 セに12年ぶり交流戦勝ち越しもたらす

 「広島5-3西武」(15日、マツダスタジアム)

 泥沼の連敗地獄を抜けた先に、底抜けの笑顔があった。広島・宇草孔基外野手(24)が同点の八回、左越えに決勝の2号2ラン。一進一退の試合展開に終止符を打った一撃が、2分けを挟んだ連敗を「8」で止めると同時に、セ・リーグに12年ぶり2度目の交流戦勝ち越しをもたらした。

 大歓声に包まれて雨中のダイヤモンドを一周した宇草が、何度も拳を握って喜びを爆発させた。大はしゃぎするナインから手荒い祝福を受けると満面の笑みを浮かべ「皆さんが本当に喜んでくださっていたので良かった」と声を弾ませた。

 3-3の同点で迎えた八回。林が2死から右前打で出塁すると「何とか次につなげるように必死に食らいついていった」と外角高めの153キロ直球を振り抜いた。高々と舞い上がった打球はグングンと伸び、左翼席に吸い込まれた。

 林と共にお立ち台に上がったヒーローは値千金の決勝2号2ランに「レフトフライかなと思ったけど、入ってくれて良かった」と初々しい笑顔をのぞかせた。佐々岡監督は「ランエンドヒットの形になったけど、本当によく打ってくれた。すごく効果的な一発だった」と称えた。

 チームは引き分けを挟んで8連敗中だった。初回に先制点を挙げたが二回に同点。3度リードを奪い、その都度追いつかれていた。負ければ9連敗となり、13年7月24日以来8年ぶりの借金14となるところだっただけに、最下位を脱出する決勝弾はチームにとっても価値ある一打となった。

 セ・リーグは09年以来、12年ぶり2度目の交流戦勝ち越し。他5球団の命運も握っていただけに、喜びもひとしおだ。

 昨秋に右腓骨(ひこつ)骨折の悔しさを味わったが、チームのコロナ禍により、チャンスが巡ってきた。「悔しくてもどかしかった。ケガしたときから進化して戻ってきてやろうと強い気持ちでやっていた」と必死の思いで努力を積み重ねた。

 目標はレギュラー獲得。鈴木誠に助言をもらったり、足の上げ方を変えるなどして、打力アップを目指している2年目。「本当に毎日悔しい思いをしてますし、1軍に食らいついてやろうという気持ちを持ちながらやっていきたい」。泥沼の連敗地獄を抜け、光は差した。宇草がし烈な外野手争いを勝ち抜いていく。

 ◆セ・リーグ勝ち越しは2009年以来 15日の広島-西武戦(マツダ)で広島が勝ち、今季交流戦はセ49勝パ47勝(11分け)。1試合を残してセの勝ち越しが決定した。16年目(20年は中止)の交流戦で、セの勝ち越しは09年以来、12年ぶり2度目。

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