広島、一丸ドロー!鈴木誠も菊池涼もいない打線が奮起 8日ぶり試合再開!

 7回、同点となる右犠飛を放つ坂倉
 3回、スパンジェンバーグの打球を処理し、二塁へ送球する遊撃手・田中広
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 「広島4-4西武」(27日、マツダスタジアム)

 再スタートの一戦で、残されたナインが驚異的な粘りを見せた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、21日から5試合を延期していた広島は、交流戦初戦で価値あるドロー。菊池涼や鈴木誠ら主力を欠く中、各選手が執念を見せて4点差を追いついた。今後も苦しい状況での試合が続くが、チーム一丸となって戦っていく。

 貫き通した全力プレーが、ファンの胸を焦がした。2日遅れの交流戦初戦。スタンドのファンからは、温かい拍手が送られた。勝ち切れなかった悔しさよりも、負けなかったことに価値がある。球音が戻ってきた本拠地で、鯉戦士たちが意地を見せた。

 二回表を終えて0-4と、相手に主導権を握られていた。だがその裏、無死一、三塁の好機で坂倉が右前適時打を放って反撃の号砲を鳴らした。六回は2死一、二塁から、相手のけん制悪送球で二走・西川が生還。安部の適時打で1点差に迫ると、七回は1死一、三塁で坂倉が右翼へ犠飛を打ち上げ、ついに同点に追いついた。

 坂倉はこの日、3安打2打点の活躍。「(試合を)見に来てくれる方に感謝したい。そして、こういう状況で野球ができることにも感謝したいです」と語った。4番・西川は、球団独自の判断で「感染拡大防止特例2021」により18日に出場選手登録を抹消され、自身11日ぶりの公式戦。2安打を放ち「みんなが帰ってくるまで、我慢してやることが大事」と振り返った。

 チームは新型コロナウイルス陽性者発生の影響で、21日からの5試合を延期。試合前練習では全員がマスクを着用してウオーミングアップ。試合中、控え選手たちは守備からベンチに戻ったナインをマスク姿で出迎えた。選手会長・田中広は守備時も打席に入る際もマスクを着用。各自が感染防止に最大限の注意を払いつつ、グラウンドを駆け回った。

 19日・巨人戦(東京ドーム)以来、8日ぶりの試合は主力の菊池涼や鈴木誠ら、11人の選手を欠いた状態での再出発。22日からは各選手の接触を避け、マツダスタジアムで個別練習を行ってきた。野手は実戦から遠ざかっていたが、制限された環境で汗を流しながら準備を整えてきた。

 佐々岡監督は「みんなでつないで、いい攻撃だった」と攻撃陣の粘りを評価。「とにかく全力で、チーム一丸となって戦っていくだけ」と意気込んだ。苦境は続くが、全員野球で戦い抜いていく。

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