広島・森下、7回0封!無念ドロー4勝目ならずも、自己ワースト6四球も崩れず

 「ヤクルト0-0広島」(12日、神宮球場)

 先発した広島の森下暢仁投手(23)は7回3安打無失点の好投も打線の援護がなく、チームトップタイの4勝目はお預けとなった。ヤクルト先発・田口を攻略できず、今季4度目の引き分け。8日・中日戦(バンテリンドーム)の八回から連続イニング無得点は20となった。きょうこそ打線が奮起し、勝利をつかみ取る。

 粘り強く腕を振るも報われなかった。0-0の七回2死二、三塁。この試合最大のピンチで中村を二飛に抑えると、森下はポンとグラブをたたいた。7回3安打無失点に「とにかく点を取られないようにということを意識した。点を取られたら流れがあっちにいってしまう状況。何とか抑えることができて良かった」と127球の熱投を振り返った。

 序盤から我慢の投球だった。「四球でテンポ悪く入ってしまった」。初回に2四球を与え、いきなり2死一、二塁と走者を背負った。しかし、初対戦のオスナを冷静に三ゴロに仕留めて切り抜けた。

 ストライクゾーンの際どい判定にも苦しみ、一度も三者凡退はなかった。全イニングで走者を許し、四球数は20年7月31日の巨人戦で記録した5個を超えるワーストの6四球。それでも崩れることなく、試合を作れるあたりはさすが昨季の新人王。前回登板した3日の巨人戦はプロ初の3被弾を浴びるもしっかりと修正。きっちりと要所を締め、中8日の登板の影響を感じさせない投球を披露した。

 佐々岡監督は「制球に苦しんでらしくない四球もあったが、粘り強くゼロで抑えてくれた。辛抱強く投げてくれた」とたたえたが…投打は一向にかみ合ってこない。

 打線がヤクルト先発の田口を攻略できず、無念の引き分け。無得点試合は今季8度目となり、8日・中日戦の八回を起点とした連続イニング無得点は20まで伸びた。森下を見殺しにした打線に指揮官は「辛抱強くやらないといけない。一発長打が出ればいいが、それもなかなかね」と頭を抱える。

 森下が今季先発した7試合の援護点は「16」となり、1試合平均でわずか2・2。4月27日・DeNA戦では10点の援護があったものの、その他6試合は援護が2点以下と孤軍奮闘の状況に陥ってしまっている。

 「ゼロでいけたのは良かったが、自分がリズムを作れるようにやっていきたい」と攻撃のリズムを作れなかった点を反省した背番号18。次回は援護を呼び込む投球で、チームを勝利へ導く。

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