一塁初起用の広島・坂倉が好守でピンチ救う 石原慶幸氏「勝利につながるプレー」

 「広島2-0巨人」(9日、マツダスタジアム)

 広島はエース大瀬良が粘りの投球で6回無失点。七回には2番手・森浦が2死満塁のピンチを迎えたが、公式戦初の一塁出場となった坂倉が好守を見せ、巨人の得点を防いだ。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏(41)はこのプレーを試合のポイントに挙げた。

  ◇ ◇

 大瀬良は本来の投球ではなかった。追い込むまではいい感じで投げられていたが、勝負球が思ったように決まらず、球数が増えていった。毎回のようにピンチを背負う中、それでも粘り強く投げ、得点を許さなかった。

 長いシーズン、こういう苦しい投球になる日は必ずあるが、そういう状況でも試合を作り、チームに勝ち星をもたらすところはさすがエースといえる。右肘の手術後、公式戦では初めて100球を越える投球となったが、特に問題がなかったことも収穫となった。

 試合のポイントとなったのが七回2死満塁の場面。梶谷の遊ゴロを捕球した田中広の一塁送球は中途半端なショートバウンドになったが、坂倉は懸命に体を伸ばしてキャッチした。坂倉にとっては初めての一塁での出場。一塁経験者なら後ろにそらすと2点が入るので、ボールを止めることを優先したプレーになっていたかもしれないが、あの状況で坂倉にそこまでの判断を求めるのは難しい。

 田中広にとってもアウトにするために前に突っ込んで捕球し、一塁送球というギリギリのプレーだったし、坂倉も不慣れな部分、緊張もある中、思い切ったプレーでカバーした。紙一重のシーンではあったが、チームの勝利につながる素晴らしいプレーだった。

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