カープ鈴木誠也、理想の打撃求める 死球後初フリー「自分の中で良かった」

 広島は3日、マツダスタジアムで全体練習を再開した。2月27日の練習試合・巨人戦(沖縄セルラー)で死球を受けた鈴木誠也外野手(26)は万全の状態でないものの、負傷後初のフリー打撃も再開。新打法に取り組んでいる主砲は試行錯誤を重ね、理想型を追い求めていく考えを示した。

 肌寒さが残る本拠地で、充実の時間を過ごした。鈴木誠は明るい表情を浮かべ、本隊のウオーミングアップに合流。ただ、患部の状態は万全ではなく「完璧ではないですけどね。複雑な動きが、まだちょっと。痛みはある」と冷静に現状を伝えた。

 「3番・右翼」で先発出場した2月27日の巨人戦(沖縄セルラー)で右膝内側に死球を受け、途中交代。翌28日の日本ハム戦(名護)には帯同せず、静養に努めた。この日は全体練習に復帰し、キャッチボールに外野ノック、午後からは死球での負傷後、初のフリー打撃を再開した。

 完調手前ながら、三方向に鋭い打球を響かせた主砲。ロングティー後は、5人ローテーションで約40分間の居残り特打に加わった。左足を高く上げ、軸足に体重を残す新打法に取り組む今季。「良ければ続けて、ダメなところは自分で何がダメかを整理してやっている」。試行錯誤を続け、理想型に近づくための歩みを進めている。

 沖縄キャンプでは「いろんなことを根気強く続けてみた。取りあえず、1カ月は我慢してやろうと決めていたので」と継続に主眼を置いた。その結果、「悪いところも出てきたり、逆にいいところもあったり」と発見を手にしたという。

 南国の地であぶり出した収穫と課題が、次の段階への指針になる。「いいところは残して、悪いところは工夫して変えてという感じでやっていました。今日の練習も自分の中では良かったんですけどね」と振り返る。打ち方が変われば、必然的にボールの見え方も変わるため「そこを今、いろいろやっている最中ですね」。最善策を模索しながら、シーズンへの準備を整える。

 特打を見届けた佐々岡監督は「大丈夫そう。行けると思う」と、オープン戦初戦の6日・ヤクルト戦(マツダ)の出場を示唆。「いいモノだけを残し、悪いモノは省くというような形でやっていく。開幕してからも課題は出てくる。完璧はないので」と背番号1。探究心と向上心は決して尽きない。妥協を許さず、理想の打撃を突き詰めていく。

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