石原慶幸氏が広島1軍キャンプをチェック ドラ1・栗林は常に考える姿勢がある

 「広島春季キャンプ」(1日、沖縄)

 スーツを着て、1軍キャンプ地を訪れた。昨季限りで現役を引退し、トレーニングをしなくていいので、ホッとした気持ちがある半面、みんなと一緒に動けない寂しさがある。また、例年のように、ファンの方がいない。不思議な感じがしたし、違和感もあった。

 ブルペンではドラフト1位の栗林を見た。まだ初日。ボールやフォームについて評価する時期ではない。投球練習を見て感じたことは、自分の課題を持って意識しながら投げていたということだ。

 緊張や不安があったはず。その中で自分を持つのは簡単ではない。自分の1年目のキャンプ初日を振り返れば、メニューに追われていたことを思い出す。何もかもが分からず、疲れ果て1日が終わっていた。

 栗林は昨年11月の都市対抗に出場した疲れを取る目的で、キャンプ前にあまり投げなかったと聞いた。常に考える姿勢がある。今後が楽しみだ。

 同じタイミングで森下もブルペン入りした。フォームのバランスを意識しながら投げていたのが印象的だった。昨年は新人王に輝き、自分自身で重圧を感じているだろうし、周囲の期待もある。ここからどういう練習をして開幕へ合わせてくれるのか。期待したい。(デイリースポーツ評論家)

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