カープ遠藤、粘投97球も無援に泣く 課題の立ち上がりに被弾「初回だけです」

 「阪神2-0広島」(21日、甲子園球場)

 表情は曇ったままだった。先発の広島・遠藤淳志投手(21)は6回4安打2失点の力投も打線の援護がなく、6敗目を喫した。

 初回の2点が最後まで重くのしかかった。1死から糸原を四球で出すとカウント1-1からの3球目。「抜けてしまった」と話すマルテに甘く入った真ん中高め131キロスライダーを左中間席に運ばれ、先制点を献上した。初回だけで31球。また、課題の立ち上がりが露呈し、それが結果的に勝敗に結びついた。遠藤は「初回だけです」と悔しさをにじませながら振り返った。

 佐々岡監督は「同じ事の繰り返し。二回以降は人が変わったように低めに投げられている。だったら、最初からなんでできないのか…。1、2試合じゃない。ずっと続いている。もったいない」と苦言を呈した。

 それでも、ズルズルといかないのは右腕の成長だ。三回2死から6者連続三振など計9奪三振。尻上がりに調子を上げての97球に「(二回以降は)いい球を続けて投げられたのは良かった。次回以降も感覚を忘れずにやっていきたい」と意気込んだ。

 敗戦となったが、遠藤は今季、開幕から一度も外れることなく、ローテを守り続けている。残りの登板は2試合の見込み。悔しさを力に変え、ローテ完走を遂げる。

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