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広島ドラ1森下 プロ初星!完封と完投逃すも堂々の投球「球界を代表する投手に」

 プロ初勝利を挙げた森下(撮影・立川洋一郎)
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 「中日3-10広島」(28日、ナゴヤドーム)

 広島のドラフト1位ルーキー、森下暢仁投手(22)=明大=がプロ初勝利をマークした。8回2/3を投げ、9安打3失点、7奪三振。八回まで「0」を並べ、完封目前だったが、九回にプロ初失点を喫し、完投も逃した。それでもドラ1の名に恥じない堂々とした投球を披露し、勝利に導いた背番号18。将来のエース候補は新人王を目指し、白星を重ねていく。

 はにかんだ表情を浮かべ、勝者の列に並んだ。森下はフランスアからウイニングボールを受け取り、女房役の会沢には頭をポンポンと叩かれた。新人らしからぬマウンドさばきと勝負勘。136球で初白星を手にした。「初回の入りは緊張したけど、落ち着いていけました」。先輩たちから十分援護をもらい、気持ちが楽になった。

 初回、先頭の平田を内角高め150キロで空振り三振に斬ると、二回まで完全投球。三回は1死満塁のピンチを迎えたが、俊足巧打の大島を遊ゴロ併殺に料理し、無失点でしのいだ。バックの堅い守備を信じた攻めの投球。最速153キロの直球に織り交ぜられたカットボール、チェンジアップ。ブレーキの利いたカーブをアクセントにされると、竜打線もなすすべがない。

 八回まで全く危なげない“独壇場”。ただ完封目前の九回に集中打を浴び、試合終了までアウトあと1個で無念の降板。97年の黒田博樹以来となる完投での初勝利は届かなかった。それでも佐々岡監督は「あと一歩だったが、仕方ない。勝ったということで前向きにいってほしい」と背中を押した。

 まだ、あどけなさの残る22歳の青年。だが、外見と対照的に、鋼の魂を内に秘めている男でもある。明大4年時はエース兼主将。その肩書を背負っての初登板は昨年4月20日、東京六大学春季リーグ初戦の立大1回戦だったが、結果は6回4失点。チームも敗戦した。「やり返したい。勝ち点を取りたい」。試合後にはナインの前で「3戦目、投げさせてほしい」と涙ながらに懇願した。

 エースの思いに応えるべくチームは次戦を勝つと、翌日の3回戦で森下は9回1失点の完投勝利を挙げ、勝ち点を奪った。その後チームは無敗で突き進み、リーグ優勝。さらに全日本大学選手権で38年ぶり6度目の大学日本一を手にした。高校時代、プロか進学か悩んだ森下。善波監督と握手を交わすと「ホントに(明治に)来て良かったです」と思わず本音がこぼれた。

 ヒーローインタビューでは自分で保管すると言ったウイニングボール。だが「実家に送ります」と感謝の思いと共に両親の元へ届ける予定だ。目標は新人王、そして「球界を代表する投手になりたい」。エースへとつながる道を、背番号18が力強く歩んでいく。

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