広島・九里が6回2安打無失点 開幕ローテ入りへ前進

 「練習試合、広島-阪神」(10日、マツダスタジアム)

 先発した広島の九里亜蓮投手(28)が打者21人に対して78球を投げ、被安打2。6回を無失点に抑えた。ツーシームを軸に阪神打線を手玉に取り、左打者に対しては外角を突くスライダーが効果的に決まるなど快投を見せた。

 二回、1死からサンズに左前打を浴びたが、続く福留を外角のスライダーで見逃し三振に打ち取ると糸原には内角へ144キロの直球を投じ、連続見逃し三振に斬った。勢いの乗った右腕はその後もテンポのいい投球で凡打の山を築いた。九里は「前回も対戦しているので、同じような攻め方にならないように、会沢さんが上手にリードしてくれました。コースを狙いすぎて四球になると良くないので、ストライクゾーンで勝負することを心掛けていきました」と振り返った。

 先発は大瀬良、K・ジョンソン、ドラフト1位・森下(明大)、床田の4人が決定的。残り2枠を薮田、遠藤と争っている。3日の阪神戦(甲子園球場)でも4回無失点と好投しており、この日も無失点に抑え、アピールに成功。開幕ローテ入りに向けて好調を維持している。

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