横山監督ラスト采配!カープジュニアいざ出陣 NPBジュニアトーナメント27日開幕

 プロ野球12球団のジュニアチームのナンバーワンを決める「第15回NPB12球団ジュニアトーナメント」が12月27~29日の3日間、札幌ドームで行われる。広島カープジュニアも精鋭16選手をそろえて参戦。昨年に続いてチームの指揮を執るのはカープOBの横山竜士氏(43)。来季からはカープ1軍投手コーチに就任するため今年が最後の采配。「高いところへ行けるように、一つでも上の順位を目指して戦いたい」と気合を入れて臨む。

 赤いユニホームに身を包んだジュニア戦士がはつらつとグラウンドを駆け回る。開幕まで2週間を切り、練習に打ち込む選手の表情も引き締まってきた。週末に行っている中学生相手の強化試合でも勝利を収めるなど、着実にチームは仕上がってきている。

 和泉翔大主将(6年)は「カープのユニホームを着ていると、周りの人から“あっ、カープの選手だ”ってよく言われます。すごく注目されていると思うので頑張りたい。一戦一戦、集中して優勝を目指します」と意気込みを口にした。

 「NPB12球団ジュニアトーナメント」は日本野球機構(NPB)の事業のひとつで、子供たちが「プロ野球選手への夢」をより身近に感じられるようにと2005年に創設された。毎年12月に開催され、今年が15回目の開催。今年から大会方式がTQB(得失点率)を用いた勝ち上がり方式に変更。きっちり抑えて、しっかり得点を取ることがより重要になる。

 対象は小学5・6年生。カープジュニアは16人の6年生でチームを構成する。選手選考は9月1日からスタート。86選手を練習や紅白戦などを通して徐々に絞り込み、10月下旬に16人のメンバーが決定した。横山監督は「大柄な選手が多く攻撃力のあるチーム。ただ、その分、機敏な子が少ないので、守備や機動力に不安を抱えている」と話すが、守備練習を集中的に行うなどし、徐々に弱点も解消されてきた。

 監督就任1年目の昨年、カープジュニアは予選リーグを勝ち抜き、初の4強入り。決勝トーナメントでは初戦で敗れたが、チーム始まって以来の大躍進となった。「今年もその流れに乗っていければ。広島の代表として参加するわけだから、思い出作りだけで終わるつもりはない。将来はみんなプロ野球選手を目指している子供ばかりなので、なにか今後につながる、いいきっかけをつかませてあげたい」と話した。

 カープジュニアの初戦の相手はオリックスジュニアに決まった。巨人・田口はカープジュニア出身、カープ・林はタイガースジュニア出身、中日・根尾もドラゴンズジュニア出身など、これまで多くのプロ選手を輩出してきた伝統ある大会。「少年よ、大志を抱け」。クラーク博士が名言を残した北の大地で、カープジュニアも夢に向かって戦う。

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