【床田独占手記2完】信頼を勝ち取って長い回を投げていきたい

 「マイナビオールスターゲーム・第2戦、全セ11-3全パ」(13日、甲子園球場)

 初の球宴出場となった広島・床田寛樹投手(24)が手記を寄せた。この日は球宴初登板も果たし、1回を2安打無失点。10-3の七回に4番手で登板し、1死一、二塁のピンチを招いたが、近藤を直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。床田は今季、開幕からローテに入り、17年の左肘のトミー・ジョン手術からの復活星を挙げるなど前半戦は5勝5敗、防御率3・03をマーク。ここまで歩んできた野球人生などを振り返った。

  ◇   ◇

 オールスター初めての登板(1回無失点)で、ストライクは投げられたので良かったです。緊張は全然しなかったです。ヒットもあまり思い切り捉えられていなかったですし、併殺打も取れて持ち味は出せたと思います。リリーフカーにも初めて乗りましたが、一回乗ってみたいと思っていたので良かったです。

 前半戦を振り返ると、正直ここまで先発ローテを守れるとは思わなかったです。最初は1カ月頑張ろうと。1カ月やったら、また1カ月頑張ろうとやっていたので。結果的に前半戦は最後までいられて良かったですね。

 ただ5月、6月は全然勝てなかったです。4月で4勝させてもらって、そこから終わってみたら5勝。相手も研究してくるので、前まで打ち取れた球がヒットを打たれたりというのはありました。ちょっとでも甘く入ったら打たれる。勝つ難しさを痛感しました。

 これまでの野球人生で挫折はなかったですが、最も覚えているのが楽天戦(6月14日、1回2/3で7失点)です。あそこまで本塁打を打たれたのは初めて(5被弾)。今まで右打者の内角に思い切り投げた球はあまり打たれた記憶がなかったので。それを全部打たれたのでショックでした。野球で悔しくて泣いたのも初めてでしたね。ああいう大量失点をなくせば防御率もある程度改善できて、イニングも増やせると思います。

 カード頭に投げていた時期はエース級の投手と当たり、いい経験になったと思います。西さん(阪神)や今永さん(DeNA)、千賀さん(ソフトバンク)-。途中からですが、相手の投手がどういう間を取りながら投げているかなどを見させてもらいました。勉強になりました。

 15日から後半戦です。1試合ずつ頑張ろうとずっと思ってやっていますが、長い回を投げたいという思いはあります。中継ぎの方にいつも助けてもらっていて、先発がしっかり投げれば最小限で済むと思うので。

 長い回を投げるということは信頼もあると思います。たぶん僕が6回1失点(6月30日・DeNA戦)の時も大瀬良さんだったら、もっと投げていたと思います。そう考えたらもっといっぱい抑えて、信頼を勝ち取っていきたいです。1年、2年で信頼されるというのはないと思いますが、積み重ねですからね。

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