ドラ1小園、沖縄合流シート打撃でいきなり足攻 卒業式終え決意新た

 「広島春季キャンプ」(17日、沖縄)

 卒業式出席のため、14日からチームを離れていた広島ドラフト1位の小園海斗内野手(18)=報徳学園=が17日、チームに再合流し、シート打撃で安打と盗塁をマークした。右前打を放つと二盗を決め、その後には好走塁も披露。開幕1軍へ向けて、全力アピールの日々が再スタートした。

 “南国初日”から軽快な動きで、小園が輝きを放った。始まりは5年目右腕・藤井皓と相対した打席。カウント1-2から内寄りの直球に反応し、右前へ運んだ。16日に行われた卒業式に参加するため、13日の日南1次キャンプ最終日を終えて一時離脱していたが、その影響は感じさせなかった。

 「まだまだ足りない部分はあるけど、しっかり結果を残せて良かった」

 ヒットは序章にすぎなかった。無死一塁で打者・鈴木の2球目に二盗を試みると、強肩・船越の送球をかいくぐり盗塁成功。1死二塁からは暴投の間に三進すると、直後の遊ゴロで本塁を踏んだ。「ゴロの時には点が入るようにと。準備がしっかりできたので、そういう形になったと思う」。きっちりとした状況判断で得点へ結び付けた。

 1次キャンプでは、走攻守で首脳陣の評価を上げて沖縄行きをつかんだ。2次キャンプでも非凡な能力を発揮。この日の走塁を山田内野守備走塁コーチは「余裕を持って出ている。ナイス走塁」と語り、広瀬外野守備走塁コーチは「怖がらずにやれるところはすごい」と目を細めた。

 高校の卒業式では仲間たちと再会し、気持ちも新たになった。「何事にも諦めずやっていくことが大事で、そこが成長できた部分」。17年のセンバツまでと昨年のU-18日本代表の監督で、担任でもある永田裕治先生からは激励を受け「『頑張ってこいよ』と。いつも気に掛けてもらっているので、自分も頑張れている」としみじみと話した。

 この日は午後の打撃ローテには入らなかったが、ランチ特打では柵越えも記録。連続ティーでは20球を2セットした後、「下(半身)を使っていけるところまでいこう」(迎打撃コーチ)と70球を振り込み、体をいじめ抜いた。

 対外試合初戦となる18日の韓国・KIAとの練習試合は途中出場が濃厚だが、高ヘッドコーチは「どんどん使っていく」との方針を示した。「実戦が増える。先輩方のいいところを見て成長していきたい」と小園。高みを目指し、日々成長を遂げていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス