会沢選手会長インタビュー【前編】誰かが抜けてもカバーする力がカープにはある

 球団史上初のリーグ3連覇へ死角はない。広島・会沢翼捕手(30)がデイリースポーツのインタビューに応じ、今季から務める選手会長としての在り方や、投打の懸け橋としての責任感などを語った。優勝と日本一へ向けては、チーム内の競争と助け合いの必要性を強調。22日に再開するリーグ戦でも、一丸で戦う決意を表明した。

  ◇   ◇

 -交流戦は苦戦したが、それでもここまでセ・リーグ首位を走る。チームの雰囲気はどうか。

 「昨年と変わらずいい雰囲気でやっています。みんな一生懸命、必死になってやってくれてますから」

 -今季から選手会長を務める。心掛けていることは。

 「昨年も副会長をさせてもらっていたので、いろんな話を聞いてあげることは大事にしている。野球以外のこともだし、困ったことがあったら聞いてあげるようにしている。食事会場とかでもしゃべるようにしているし、気に掛けている。そういうことも僕は苦ではないので」

 -捕手としても投打の懸け橋。交流戦では投手陣が打たれる場面も目立った。

 「そこは目立ってしまうところで、難しい部分はある。助け合いは絶対必要なので、そこをないがしろにしたら2年連続優勝はできてないと思う。僕も考えるところはあるし、チームスポーツなので話を聞きながらやっています」

 -相次ぐ主力の故障離脱があった。リーグ3連覇への壁も感じているか。

 「それはないんじゃないですかね。やっぱり2連覇しててもレギュラーは限られてたわけであって。そこにみんな入りたい、とレギュラーになりたい子たちは虎視眈々(たんたん)といますから。そこでワンチャンスをつかむんだというのがチーム力だと思う。誰かが抜けた時に誰かがカバーする。その力があるのがうちだと思うし、他にはあまりないのかなと思います」

 -そんな中で野手では今季、野間の活躍が象徴的。

 「そうですね。野間が頑張ることによって(一時離脱していた)丸もまた頑張る。相乗効果で、他の子がまた頑張る。レギュラーもうかうかしていられない。それがチーム力。団結力もそうだけど、いいところなのかなと思います」

 -投手では今季、特に大瀬良が好成績を残している。昨年までと変化は。

 「今は自信を持って投げてくれているのが一番だし、フォームがしっくりきているというところ。すごく勉強熱心だし、相手打者のことを本当に研究するようになったなと思います」

 -若い投手も多い。捕手として受けていてどう感じている。

 「これからの子たちが多いですから。マウンドに上がったら若手若手じゃなくて、自分があそこに立っているんだからいい意味で勘違いもしてほしい。野球というのは投手が主役なわけだから。投球もだけど、野球に対する姿勢とかも教えながら、話し合いながらやっています」

 -投手によって声の掛け方なども変えているか。

 「変えてますね。性格によってその日に反省する人もいれば次の日の方がいい、また次の日の方がという投手もいる。そのへんは見ながらやっています」

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