バティスタ 1軍合流即二塁打 愛妻手料理でパワー注入 勝ち越し呼び込んだ

 「広島7-4ヤクルト」(17日、呉市二河野球場)

 あいさつ代わりの一撃だ。2-2の二回無死。広島の先頭、サビエル・バティスタ外野手が左翼線への二塁打を放つ。この回、2得点のきっかけをつくる今季初打席での初安打。「緊張はしなかった。点につながるヒットになって良かったよ」と目尻を下げた。

 2月21日・ロッテとの練習試合で左手に投球を受け「左第5中手骨骨挫傷」と診断された。春季キャンプ終盤は別メニューとなり開幕1軍も逃した。しかし2軍でしっかりと調整。4月15日のウエスタン・中日戦で2本塁打を放つなど調子を上げ、この日1軍に昇格した。

 愛する人の存在を力に変えている。中学時代から付き合い、昨年12月に9年愛を実らせて結婚した妻・チャベリさんが現在、来日中。広島市内で生活を共にしている。

 妻の得意料理は、調理用バナナや豆を使った「ラ・バンデーラ」というものだ。ドミニカ共和国の郷土料理に「おいしい」とにっこり。2人で過ごす幸せな時間がパワーの源になっている。

 1点を奪って迎えた六回1死満塁では、初球を打ち上げ三飛に倒れた。好機をものにできなかったが「バットは振れている。それは良いことだった」と前を向いた。ケガを乗り越え迎えた自身の開幕戦を歓喜で飾った。バティスタのシーズンが始まった。

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