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奨成フィーバー!広島2軍岩国キャンプにファン殺到 昨年の30倍

 「広島2軍春季キャンプ」(1日、岩国)

 広島の春季キャンプが1日、スタートした。2軍は山口県岩国市のキズナスタジアムで始まり、1500人のファンが詰めかけた。お目当てはドラフト1位・中村奨成捕手(18)=広陵。背番号22の真新しいユニホームで、はつらつとした動きを見せると、投内連係では二塁へのレーザービームで観衆を沸かせた。1軍は宮崎県日南市の天福球場で、新井貴浩内野手(41)が元気にプロ20年目を踏み出した。

 水本2軍監督の言葉が全てを表していた。「すごいな、中村効果は」。客席を埋めたのは昨年の30倍となる1500人の鯉党。テレビカメラ11台など報道陣も約50人が集結した。視線の先には背番号「22」の姿がある。“奨成フィーバー”に沸いたキャンプ初日だ。

 「楽しかった。たくさんの方がキャンプを見に来てくださった。カープを応援されているんだなと感じたし、自分もファンの声援を力に変えて頑張りたい」。心地良い疲労感を覚えながら、中村奨は言葉を紡いだ。

 午前10時に練習を開始。ウオーミングアップなどで体を温めると投内連係に参加した。ブロックサインを出すのは初めて。倉2軍バッテリーコーチの指導を受けながら投手、内野陣に指示を送った。

 「お~っ!」。スタンドがどよめいたのはその直後だ。本塁ベース前に転がった球を素早く手に取るとバズーカを発動。矢のような送球を二塁へ送った。「いい肩だね」とにっこり笑った水本2軍監督。昨夏の甲子園で準優勝。大観衆の前でも平常心を貫き、持ち味を発揮できるハートの強さを備えている。

 午後からは廿日市市の大野練習場に移動し打撃や守備練習。室内でティー打撃とフリー打撃を約20分ずつ、ブルペンでは3投手の球を受けた。全体練習後は船越とともに特守に取り組んだ。倉コーチから助言されたのは構えたときの視線について。「(できるだけ)下から見た方が良いと教えてもらった。前傾姿勢になるけど、その中で大きく見せないと投げにくくなる」。わずかな動きの違いにもこだわるのがプロの世界。厳しさを知った。

 「一つ一つの練習内容が濃く、丁寧で意味がある。ちょっとボーッとしていると先に進んでしまうから、気を抜かないようにしないといけない。倉さんには1日1個、覚えていけと言われたけど2個3個と覚えたい。一日一日、レベルアップしていきたいです」

 4日までは岩国と廿日市、6日からは宮崎・日南でキャンプに取り組む。長いプロ生活は始まったばかり。高校時代から書き続ける野球ノートに加わる一筆一筆が、自らの成長を促す。飽くなき探究心と向上心が、中村奨にはある。

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