岡田 剛球+安定感へ脱力投法 ノーモア失速! 1年間ローテ守る

 広島・岡田明丈投手(24)が25日、“脱力フォーム”に取り組んでいることを明かした。キャンプ地の宮崎・日南で始まった先乗り自主トレに参加。ブルペンでは捕手が立ち膝の状態で30球を投げた。プロ3年目の今季は好不調の波を小さくし、最速155キロの剛球を武器に年間通してのローテ死守を見据える。

 ゆったりとしたフォームから鋭い球が投じられる。静寂な室内ブルペンで、バシン!と心地良いミット音が鳴り響いた。岡田は安定したバランスと力感のないフォームを求め、自分自身と向き合い続けた。

 「これから実戦ではフォームのことを考えるより、対打者のことになってくる。それであたふたしないように、今できることをしっかり固めておきたい」

 “脱力フォーム”の理想はリリース時だけ100の力を出すことだ。そこまでは力感ゼロの状態に「近いイメージ」でフォームを形成する。昨年は12勝(5敗)を挙げたものの、シーズン途中で失速。「後半はバランスがしっくりきていなくて、力みが出ていた。投げにいく動作から力んでいる時は安定していないですね」と課題は明確だ。

 ブルペンではトレーナーにスマホで動画を撮ってもらい、投球時のバランスを確認。「力を入れるタイミングも、バランスが良ければ勝手に力が入る」。安定さを持続させるためにも、自身のフォームを突き詰めていく。

 この日は1年目のオフから実践するアメフットボールでのキャッチボールも行い、感覚を整えた。「しっかりとした体の連動がないと、真っすぐいかない。野球のボールより重いボールで投げれば変わるんじゃないかなと」。あらゆる取り組みの中で、理想のバランスに磨き上げていく算段だ。

 安定した制球力を作り出すと同時に、持ち前の直球も生かしていく。この日は右打者の外角、左打者の内角を中心に投げ込んだ。「そこを練習すれば、抑えられる。去年は投げ切れないところがあった」と反省。昨季は右打者相手の被打率は・217だったが、左は同・307。左打者の内角もきっちり攻め切り、剛腕で圧倒していく。

 プロ3年目を迎える今季、右腕が1年間ローテを守り続けることで、リーグ3連覇も近づく。どんな場面でも“脱力”が可能な投球フォームを体に染み込ませ、昨季以上の貢献度でチームを悲願の日本一へと導く。

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