バティスタ“破壊”弾! 右翼場外ブルペンの屋根 推定130メートルの衝撃

 「広島秋季キャンプ」(18日、日南)

 広島のサビエル・バティスタ外野手(25)が18日、ノックバットを使った打撃練習で場外弾を乱発し、そのうちの1発が右翼後方にあるブルペンの屋根を破壊した。推定飛距離130メートルの驚弾。来季は自慢のパワーとコンパクトなスイングに磨きをかけ、本塁打王を狙う。

 ドカーン!異次元の衝撃音が天福球場に響き渡った。バティスタの打球は日南の空へ舞い上がり、右翼席上空を通過。防球ネットのはるか上を越え、ブルペンの屋根に着弾した。ノックバットを使用し、自らの手でボールを上げて遠くへ打つ。ノック形式の“ロングティー打撃”で推定飛距離130メートルを記録。自慢のパワーで天井のトタン屋根をぶち壊した。

 「ブルペンの屋根が壊れた。穴が開いた」

 練習後、バティスタは満足そうに衝撃の一撃を振り返った。「フルスイングした。弁償?払わないよ。新しく作ってもらうために狙って、当てたんだ」とニヤリ。「シーズンが終わって、キャンプで疲れている。休んだらもっと飛ぶよ」とさらなる豪弾まで予告した。

 不測のアクシデントに球団関係者は困惑気味だ。「あそこまで飛びますか…」と口をあんぐり。次々と飛び出す場外弾にすぐさま対応策が練られ、迎打撃コーチから「明日からあっち(右中間)に打つように」と“右翼場外禁止令”が出た。

 改めてドミニカンパワーを示した形だが、通常のフリー練習ではフルスイングを封印。シーズン中から心掛けるコンパクトなスイングを徹底し、「もっとレベルアップしたい。もっと結果を出したい」と貪欲な姿勢で白球と向き合っている。

 今季はシーズン途中に支配下登録を勝ち取り、61試合に出場し、打率・256、11本塁打、26打点をマーク。DeNAとのCSファイナルSでは4番に座るなど、この1年で急成長を遂げた。来年は「ずっと試合に出たら、本塁打30~35本ぐらいは打ちたい」と鼻息は荒い。「本塁打王?欲しい。狙う」とホームランキング宣言まで飛び出した。

 練習漬けの日々を過ごしたからこそ、口も滑らかだ。21発でウエスタン・リーグ本塁打王に輝いたバティスタは「NPB AWARDS 2017」に出席するため、19日にキャンプを打ち上げる。

 今キャンプでは一塁守備に挑戦し「守備を意識した。とても良かった。最初は難しかったけど、少しずつ慣れてきた」と手応えを感じている。今季のブレークは序章にすぎない。圧倒的な破壊力でサクセスストーリーの続きを歩む。

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