若鯉左腕 生き残りテス投 来春1軍キャンプかけてシート打撃で一発勝負

 「広島秋季キャンプ」(7日、日南)

 左腕バトルが幕を開ける。9日に行われるシート打撃に、今キャンプに参加している広島の左投手5人衆が登板することが7日、分かった。来年の春季キャンプメンバー選考を兼ねる一発勝負。畝龍実投手コーチ(53)は「左打者をいかに抑えるか。それが見極め」とゲキを飛ばした。

 今キャンプで紅白戦の予定はない。実戦形式の練習はシート打撃のみ。ここで存在感を示さなければ、来年の1軍春季キャンプメンバー入りは難しくなる。オスカル、戸田、塹江、高橋樹、高橋昂の左腕5人は、一発勝負に生き残りをかける。

 先発、中継ぎを問わず、左腕の確立が懸案事項だ。先発ではジョンソンが13試合に登板し、高橋樹が10試合だった。勝利の方程式メンバーにも左投手はおらず、右投手に偏った編成を余儀なくされた。ドラフト会議でも左腕を指名しておらず、首脳陣がオスカルら5人にかける期待は大きい。

 この日は、5人全員がブルペンで投球練習を行った。ファーム日本選手権で優秀選手に選ばれた高橋昂は、スライダーとフォークを織り交ぜ55球を投げた。成長著しい男は「自分の持っているものを出したい」と意気込んだ。

 戸田も生き残りへ必死だ。春季キャンプでは準備不足により強制送還され、今季はわずか3試合の登板に終わった。球威と球のキレはチーム屈指なだけに、巻き返しに燃えている。

 畝投手コーチは「結果プラス、内容も求めていきたい」と力を込めた。3連覇を目指す来季は、広島包囲網がさらに厳しくなるはず。それを突破するために、左腕の台頭は不可欠だ。

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