新井CS間に合った!ぶっつけ本番も「何年やってると思ってるんだ」

 へんとう炎で離脱していた広島・新井貴浩内野手(40)が9日、マツダスタジアムの室内練習場で、5日ぶりに練習を再開した。体調は回復し、18日から始まるCSファイナルSにも間に合う見込みだ。11日から予定されている社会人との練習試合は欠場予定。実戦調整なしでCS本番に突入することになるが、新井本人は問題なしを強調した。

 グラウンドには姿を見せなかったが、すっかり体調は回復したようだ。へんとう炎で離脱していた新井が5日ぶりに練習を再開。マツダスタジアム室内で約3時間汗を流し、表情は晴れやか。痛々しい点滴跡を指さして、笑う余裕もあった。

 「もう大丈夫。ずっと動いてなかったから、体を動かした。キャッチボールをしたり、軽めに打ったりとかね」

 チームがCSへ向けた練習を再開して2日目の5日、体調不良を訴え、広島市内の病院でへんとう炎と診断された。離脱中は全く運動できず、食事が喉を通らなかったこともあったという。だが食欲も回復。「動き始めは気をつけるように」という医師の忠告を守り、この日は軽めの調整に終始した。大事を取ってグラウンドでの練習は回避した形だ。

 18日から始まるCSファイナルSも出場できる見通しだ。新井は「当然でしょう。明日(試合が)あったら大変だけど、まだ時間があるので、問題ない。大丈夫」と力を込めた。

 高ヘッドコーチによると、11日から3試合予定されている社会人との練習試合は欠場する方向。それでも、新井は「言われたところでやるだけだから、不安はない。何年(プロで)やっていると思っているんだ!」と豪快に笑い飛ばした。

 今後はコンディションを整えながら、当初のプラン通り“ミニキャンプ”を張る予定。もう一度、ダッシュやウエートトレーニングの強度を上げて追い込み、CS本番にピークを持っていく。

 チーム状況を見ても、ベテランの力が必要だ。三塁と一塁を守る安部は「右ふくらはぎ打撲箇所の血腫切除」でCS出場が絶望的。エルドレッドもシーズン終盤は打撃不振にあえいだ。メヒアも守備に不安が残る。今季100試合の出場で打率・292、9本塁打、48打点。代打でも31打数10安打と勝負強さを見せたベテランの復帰は何よりの朗報だ。

 7日夜に開かれた決起集会は欠席。「出たいのはヤマヤマだったけどな、出たらおかしいだろう!」と残念がったが、新井復帰でチームのムードは上昇。ファイナルS初戦まで10日を切り、役者がそろった。

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