広島サヨナラ勝利でM24 エルドレッド殊勲打、4点差逆転に「本当にいい試合」

10回広島2死二塁、中越えにサヨナラ打を放ったブラッド・エルドレッドに抱きつき喜ぶ広島ナイン=マツダスタジアム(撮影・吉澤敬太)
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 「広島6-5ヤクルト」(20日、マツダスタジアム)

 広島が劇的サヨナラ勝利。前夜完封負けで足踏みとなった優勝マジックをひとつ減らして「24」とした。

 延長十回、1死走者なしから鈴木が左翼線二塁打でチャンスメーク。次打者・石原は一邪飛に倒れたが、2死からエルドレッドがヤクルト・ルーキのストレートを捉えて左中間を破るサヨナラ二塁打を放った。お立ち台でエルドレッドは「とにかくバットにボールを当てようという意識で打席に立った」と殊勲の一打を振り返った。

 1-5と敗色濃厚の八回には、カープ打線が驚異の大逆襲で同点に追いついていた。1死から菊池の安打が反撃ののろし。その菊池を一塁に置いて、まずは丸がセンターバックスクリーンに追撃の2ラン。次打者の鈴木が左前打で続き、打席にはこの日先制ソロの松山。同点弾を期待する空気が球場に充満する中、本当に劇弾が飛び出した。

 カウント3-1からの5球目、石山のストレートを捉えた打球は赤く染まった右中間席の最前列へ。前夜完封負けを喫したカープ打線が、2ラン2本で一気に4点差を追いついた。

 サヨナラ打のエルドレッドも、土壇場の同点劇を「こういう勝ち方が自分たちの野球。最後の最後に勝てて、本当にいい試合だった」と振り返り「これからも集中してベストな状態で戦いに挑んで、いい形でシーズンをフィニッシュしたい」と、更なる活躍をファンに誓った。

 広島は両軍無得点の四回に松山の8号ソロで先制したが、直後の五回に先発の岡田がバレンティンに逆転満塁本塁打を被弾。七回には山崎のスクイズで1点を加えられ、最大4点のリードを奪われていた。

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