松山も4打点!完全復調マルチ 右肩の違和感から巻き返し誓う
「阪神6-11広島」(15日、京セラドーム大阪)
執念と意地を見せた。真っ赤に染まった左翼席からの「松山コール」に帽子を取り一礼。右肩のケガはもう問題ない。広島・松山竜平外野手(31)が4打数2安打4打点とバットで期待に応えた。
1点差に詰め寄られた三回だ。無死二、三塁で打席を迎えた。小野が投じた内角の厳しい速球に反応。「やってしまったと思った。いい所に落ちてくれた」。詰まりながらも打球を中前へ運ぶ2点適時打。相手に傾きかけた流れを引き寄せた。
打者一巡の猛攻で6点を奪った四回の攻撃にも貢献した。1死二、三塁の場面で迎えた第3打席。今度は二遊間を破る鋭い当たりで、またもや2点適時打だ。
5日のDeNA戦(横浜)で右肩の違和感を覚え負傷交代。「右肩関節症」と診断されたが、大事には至らず9日の中日戦から実戦復帰した。「何日間かチームに迷惑を掛けてしまったので、ここから貢献していきたいと思います」と巻き返しを誓った。
準備も怠らない。前日14日には、大阪へ出発前にマツダスタジアムを訪問。室内練習場で打撃練習や体のケアを行ってから、新幹線に乗った。
与えられた機会を確実にモノにする松山。チームを頂点へと導くために、全力プレーを貫く。