背水の福井 1軍生き残りへ「初回から飛ばす」 全力虎刈り誓う

 広島の福井優也投手(29)が14日、背水の覚悟で17日の阪神戦に臨む覚悟を示した。前回11日の巨人戦では、4回2/3を9安打6失点で3敗目。あと1アウトが奪えずKOされた。結果が求められる一戦。1軍生き残りへ全力を傾ける。

 ラストチャンスという思いがある。マツダスタジアムでの投手指名練習を終えた福井は、汗をぬぐい言った。「もう一度チャンスをもらえ、ありがたい。アピールしたい」。静かな口調の中にも強い決意がにじんだ。

 五回に乱れた巨人戦。メンタル面を反省しながら、前向きな言葉を口にした。四回までの無失点を「真っすぐ、変化球とも投げ切ることができた。自信にするところはあった」。約3カ月ぶりの1軍登板で気後れすることなくできた攻撃的な投球は、今後につながるという。

 京セラドームは昨年8月17日の阪神戦以来の登板。1年前は5回4安打2失点で白星を手にした。「去年は去年」と言いながらも、同ドームでは過去6試合で4勝1敗で4連勝中。舞台は右腕にとって追い風になる。

 「結果を出さないといけない。フォアボールを出しても抑えればいい。初回から飛ばしていきたい」。ローテ入り、定着の分岐点に立つ。自らの道を切り開くために腕を振る。

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