新井V撃で3連勝 代打逆転2点二塁打!!阪神に6差で独走態勢

 ヒーローインタビューで声援に応える新井(撮影・堀内翔)
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 「DeNA3-4広島」(27日、横浜スタジアム)

 広島・新井貴浩内野手(40)が勝負強さを発揮した。2-3の七回2死二、三塁の好機に代打で登場し、左中間へ逆転2点二塁打を放った。この一打で史上28人目の通算3500塁打を達成。チームはリーグ戦再開後3連勝で、貯金は今季最多を更新する19となった。2位・阪神が敗れたため、ゲーム差は6。いよいよ首位独走の気配が漂ってきた。

 ジメジメした空気を快音で吹き飛ばした。1点を追う七回、2死二、三塁。新井がパットンの内寄りの直球を振り抜いた。逆転へ、思いを乗せた打球は左中間を真っ二つ。代打でも勝負強さは健在。一振りでゲームをひっくり返した。

 「みんながチャンスを作ってくれたので、何とかランナーをかえそうという気持ちで打席に入った。カントリー(エルドレッド)、アツ(会沢)の攻め方も見ていたし、(内角直球は)頭に入っていた」

 ベテランの一打にベンチは大盛り上がりだ。新井は「本当にうれしかった。塁上からその姿を見られて、うれしかったね」と笑った。痛快な一打で通算3500塁打を達成。史上28人目と聞くと、思わず目をパチクリさせた。

 「ピンとこないけど…。28人目?えっ、すごいな!いいヒットになって良かったよ」

 新井が打つとみんな笑顔になる。交流戦開幕前日の5月29日。新井はスタッフ総勢20人を連れて、東京都立川市内の焼き肉店に繰り出した。「声を掛けたら、みんな来るって言ってね、70人前も食べたよ」。ワイワイ盛り上がり、上質の肉をペロリ。胃袋を満たし、パワーを充電した。士気も高まり、交流戦は12勝6敗。さりげない心遣いで、セ・リーグ首位を走るチームを支えてる。

 「新井がしっかり捉えてくれたことで、今日の(試合)流れを引き戻してくれた」

 試合後、緒方監督も最敬礼だ。六回に4番・筒香のソロで一時は勝ち越され、ベンチに嫌なムードが漂っていた。粘投していた野村にも久々に白星が付いた。40歳がすべて救ってくれた。

 チームは交流戦後負けなしの3連勝。今季24度目の逆転勝ちで、貯金は今季最多を更新する19となった。「みんなが勝ちたいという気持ちで、一つになっている」と新井。2位・阪神とのゲーム差は6まで広がった。

 梅雨を迎えても、ベテランは元気だ。疲労回復の秘訣(ひけつ)はサウナと水風呂の交代浴。遠征先でも変装して、町の銭湯に出没しているという。大量の汗をかき、冷水で体を引き締める。まだまだピチピチの頑丈な体で、チームを引っ張っていく。

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