広島 因縁のサッポロで逆転堅首 3連敗喫した日本シリーズの悪夢払しょく

 「交流戦、日本ハム3-4広島」(6日、札幌ドーム)

 3連敗と苦杯をなめた昨年の日本シリーズ以来の札幌ドームで、勝利の女神が鯉にほほ笑んだ。七回、敵失でつかんだ好機に広島・丸佳浩外野手(28)が同点打を放ち、ブラッド・エルドレッド内野手(36)が決勝の適時二塁打。悪夢を払しょくする逆転勝ちで、首位キープだ。

 これで苦い思い出ともおさらばだ。リベンジマッチ。昨年の日本シリーズで屈辱の3連敗を喫した札幌ドームにカープの応援歌が響き渡る。3連戦初戦で、まずは借りをひとつ返した。

 宿敵・日本ハムに逆転勝利。立役者となったのは「しっかりやり返そうと思っていた。今日はその気持ちがみんな出せたと思います」とナインの思いを代弁した丸と、主砲・エルドレッドだ。

 2点ビハインドの七回。四球と敵失で無死二、三塁とすると、菊池の内野ゴロの間に1点。なおも1死三塁のチャンスで打席を迎えた丸。左腕・宮西が投じたスライダーを思いっきりたたくと、打球は左翼前で弾んだ。

 「状況的に前に飛ばせば何とかなると思っていた。結果的に良かった。相手のミスを逃さずに点につなげられた」。必死の思いで生み出した同点打だった。

 仲間が作った好機を無駄にしないのが、一丸野球を掲げる鯉打線。2死一塁でエルドレッドに打席が回ってきた。3番手・谷元の初球、低めのフォークに反応。体をうまく回転させ、左翼線へ運ぶ勝ち越しの適時二塁打とした。

 「ゲームの流れが来ていた。何とか打って、何かを起こそうとした。難しい球だったけど、ファウルにならずに二塁打にすることができて良かったよ」

 開幕から安定した成績を残し続ける主砲のチェックポイントは2つしかない。しっかり真っすぐ立てているかということと、右半身に体重がしっかり乗っているか。多くを考えずに打席に向かえているのが好調の要因だ。

 チームは今季20度目の逆転勝利を収め、貯金を今季最多の13とした。「優勝することしか考えていない。3連戦があれば、2勝することをチームとして考えている。どのチームにも勝ち越すことを望んでいるよ」とエルドレッド。首位を最後まで守り抜き、今年こそ頂上決戦で昨年の無念を晴らす。

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