ジョンソンが帰って来る 9日・楽天戦有力! ウエスタンで熱投111球

 「ウエスタン、オリックス2-4広島」(2日、舞洲サブ)

 体調不良で長期離脱していた広島のクリス・ジョンソン投手(32)が2日、ウエスタン・オリックス戦(舞洲サブ)に先発した。復帰後3試合目の登板で、最長となる6回2/3を投げて4安打2失点。最速146キロをマークするなど、本人も「状態としては100%」と自信満々。3日にも1軍に合流する見込みで、9日・楽天戦(Koboパーク)で復帰登板する見通しだ。

 内野陣とグータッチを交わし、納得顔でマウンドを降りた。復帰後最長の6回2/3を投げ、4安打2失点。スタンドからカーリー夫人が見守る中、ジョンソンが1軍復帰へ、最終リハーサルを終えた。

 「全体的に良かったと思う。初回はマウンドの踏み出す穴が合わずに苦しんだが、しっかり修正できた。変化球も良かった。状態としては100%と言える。やれることはすべてできたよ」

 初回こそ慣れないマウンドに苦しみ2点を失ったが、その後は圧巻の投球だった。バットをへし折るシーンもあり、最速146キロの直球を軸にカットボール、カーブなどを交えて、5三振を奪った。復帰後最多の111球を投げ「スピードも落ちなかった」とスタミナ面の不安を一蹴した。

 投球以外の動きも軽快だった。鋭い打球やボテボテの当たりを難なく処理。2度の送りバント失敗はあったものの、自ら希望して打席に立つなど、本番へ向けての準備を整えた。

 「バントは失敗したので練習が必要。フィールディングはできたので問題ない。もちろん1日でも早く1軍に戻りたい。その気持ちを忘れたことはない」

 咽頭炎から長期離脱を余儀なくされたが、実戦復帰後は順調な回復ぶりを示した。5月20日のウエスタン・オリックス戦、同26日の阪神戦と、イニングと球数を伸ばし、最終関門もクリアした。2軍首脳陣も自信を持って、1軍へ送り出す。

 水本2軍監督は「1軍で投げる準備はできた。エースの活躍をしてくれたらいい」とうなずいた。佐々岡2軍投手コーチも「修正能力を見せてくれた。(復帰)1、2試合目は体力の不安があったが、今日はなかった」と復調へ太鼓判を押した。

 早ければ3日から1軍に合流する見込み。9日・楽天戦(Koboパーク)での復帰が有力だ。中崎、野村に続いて、いよいよ沢村賞左腕が戻ってくる。悪夢のような開幕戦から約2カ月。リーグ連覇、日本一を目指すチームに、役者がそろいつつある。

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