タナキクマル猛爆!トリオ10安打 広島“3者祭り”開幕カード勝ち越し

 「広島9-1阪神」(2日、マツダスタジアム)

 広島が連勝で4年連続開幕カードの勝ち越しを決めた。快勝劇を演出したのは、1番・田中広輔内野手(27)、2番・菊池涼介内野手(27)、3番・丸佳浩外野手(27)の同級生トリオ。チーム安打15本うち、3人だけで計10安打の大暴れだ。あいにくの天気だったが、満員に埋めた鯉党も大満足。鯉打線自慢の「タナキクマル」がリーグ連覇へこれからもチームを引っ張る。

 真っ赤なスタジアムが揺れた。今年もカープは強い!リーグ連覇を予感させる「タナキクマル」の躍動だ。田中、菊池、丸の3人で計10安打2打点。4年連続の開幕カード勝ち越しを大勝で決めた。

 鮮やかな速攻劇だ。初回、1番・田中が打線に火を付ける。先発能見からバットを折られながらも左翼線へ落とすと、一走では2度のけん制を誘い、左腕を揺さぶった。2番・菊池は内角フォークを拾い左翼線へ先制二塁打。高山が打球処理にもたつく間に田中は俊足を飛ばし本塁生還した。1、2番コンビで先制点を奪うと、3番・丸も初球を振り抜き右前へ適時打。わずか10球でマツダと好相性の能見を攻略してみせた。

 三回の2得点も3人の「つなぎの意識」から生まれた。左前打で出塁した先頭の田中、エンドランのサインに進塁打となる二ゴロを放った菊池、そして右前打で好機拡大した丸。それぞれが役割を果たし、新井の2点二塁打を呼び込んだ。

 切り込み隊長の田中は「昨年もこうやって勝ってきた。今年もキャンプからそういうふうになればいいと思ってやってきた」と納得顔。菊池は「広輔も丸も4安打?僕はその間で送ること、つなぐことが仕事なので。あの2人に負けないようにやるしかない」と続けた。

 今年も“3本の矢”が「打線のキーマン」だ。今春は田中と菊池がWBCに出場。オープン戦で3人が打線に並んだのはソフトバンクとの最終戦1試合だけだった。ベストオーダーを試す機会が少なく、開幕前の打線は低空飛行。それでも好調を維持していた丸は「不安はないです」と言い続けた。日の丸を背負う2人の活躍はテレビで観戦。準決勝敗退が決まると「悔しいと思うけど、胸を張って帰ってきていいと思う」とねぎらった。この日は「ゲーム展開的にも僕らの野球ができた」とリーダーらしく勝ち方にうなずいた。

 開幕戦こそ敗れたがスタートダッシュへ、弾みが付いた。緒方監督は「今年も3人に引っ張っていってもらいましょう」と短い言葉に信頼を込めた。今年も3人が打線をけん引して、勝ちまくる。

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