薮田、開幕3連投でも1回無失点 「どんどん投げて防御率を減らしたい」
「広島9-1阪神」(2日、マツダスタジアム)
一心不乱に右腕を振り下ろした。八回、開幕から3試合連続となるマウンドに上がった広島・薮田和樹投手(24)。先頭中谷を四球で出塁させたが、福留を二ゴロ併殺。最後は原口を内角高めへのシュートで空振り三振に仕留めた。
1回を無安打無失点。「調子はまだ全然よくないですが、ゼロを並べていくことが大事」。直球の最速は150キロをマークしたが、右腕から納得の声は出なかった。
オープン戦で8試合に登板し、防御率1・42。好成績を残してつかんだ開幕1軍。だが開幕戦は2回3安打2失点。第2戦は六回1死一、二塁から登板し、2安打1死球と結果を残せなかった。「オープン戦と変わらず入っていこうと思っていたけど結果がなかなかついてきていない」。この日も納得はしていないが、0点に抑えたことでいいイメージはつかめたはずだ。
シーズンは始まったばかり。「投げられなければ信頼もなくなる。どんどん投げて防御率を減らしたい。肩はできているので、あとは気持ちの問題」。調子を取り戻し、フル回転でチームに貢献する。