新井 異例の2軍残留!2次キャンプの沖縄帯同せず「しっかり振り込む」

 「広島春季キャンプ」(20日、日南)

 広島の新井貴浩内野手(40)が22日から始まる2次キャンプ地の沖縄へ帯同せず、日南に残って2軍で調整することが、決定した。チームはこの日、日南での1次キャンプを打ち上げ。異例のマイペース調整は、信頼の裏返し。納得するまでバットを振り込み、3月上旬から1軍本隊に合流する見通しだ。

 プロ19年目。不惑を迎えた新井が引き続き2軍キャンプ地となる日南に残ることが決まった。この日までに首脳陣から1軍の2次キャンプ地である沖縄帯同の意思を問われ、「お任せします」と返答したという。2月中に行われる沖縄での実戦に出場予定がないことから、マイペース調整を継続。1軍本隊からしばらく離れて、総仕上げに突入する。

 「どっちでもしっかりできる。しっかり(バットを)振り込んでいきたい。雨が降ったときも(日南には)いい室内があるからね」

 第4クール最終日。新井はスッキリとした表情でそう語った。オフは優勝旅行などで多忙を極め、遅れ気味の調整でキャンプイン。日南には立派な室内練習場があり、気候に左右されず、いつでも汗を流すことができる。シーズン開幕に照準を合わせ、じっくり調整する考えで「任せてもらうからには責任がある」。首脳陣からの信頼にも結果で応える覚悟だ。

 ここまでの仕上がりは順調だ。第1クールは連日、坂道ダッシュを敢行し、「下半身をしっかり鍛えることができた」。バットを振る強度も少しずつ上げてきた。この日は雨が降りしきる中、締めのロングティーに参加。中堅中心に打ち返し、120スイングした。最後の1球は柵越えを狙って強振。左翼席の芝生まで届かせた。

 先月の30日に40歳となり「動けるけどリカバリーは落ちていると感じる」と苦笑い。それでもケガを恐れない姿勢を貫きキャンプを過ごしてきた。「体に目立ったケガなく、順調にできている」。3月からの実戦出場に手応えを感じている。

 世界一を目指して戦う後輩へ、エールも送った。広島から菊池、田中、鈴木の3人が侍ジャパンに選ばれ、WBCに出場する。自身は06年の第1回大会に出場。「見るのを楽しみにしている。ケガだけはないように気をつけて頑張ってほしい」と奮闘を願った。

 リーグ連覇へベテランの力は欠かせない。新井の鍛えるキャンプはまだまだ続く。最高の状態に仕上げ、チームに合流する。

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