広島が広島市に5億寄付 市民の声援感謝込め原爆ドーム保存などに
広島東洋カープが21日、広島市に寄付することを発表した。総額なんと5億円。市民への感謝を込めて、多額の地域還元となった。
今季は25年ぶりのリーグ優勝を達成。球団は「市民を始めとする地域の方々から、多くの御支援、御声援を賜り、25年ぶりのリーグ優勝を果たすことができました」と説明する。これに加えて、昨年オフに前田健太選手(28)が、ポスティングシステムを使って、米・大リーグ・ドジャースに移籍。譲渡金による特別収入を得たこともあって地域還元、恩返しの気持ちから寄付を決めたという。
寄付内容は、(1)西飛行場跡地で少年野球やソフトボールなどができるスポーツ広場の整備と、(2)被爆の惨禍を後世に伝える、原爆ドームの保存のための活用。寄付金額は総額5億円で、スポーツ広場の整備に4億円、原爆ドームの保存に1億円を寄付する。
広島は今年2月にも、キャンプ地の宮崎県日南市と、沖縄県沖縄市に1億円ずつを寄付している。