丸2試合連発!地元Vお預けも充実感 「やれることはやり切った」

 「広島7-4中日」(8日、マツダスタジアム)

 ベンチから引き揚げてきた広島・丸佳浩外野手の表情に、一片の曇りもなかった。優勝マジック4で戻った本拠地で3連勝。自力は尽くした。「できれば広島で決めたかったけど、やれることはやり切ったので、このままの流れで次に行ければいい」。地元Vの可能性は限りなく低くなったが、言葉に充実感がにじんだ。

 ひと振りでチームに勢いをつけた。まだ太陽の光が残る初回2死。中日先発・ジョーダンの外角直球に鋭く反応した。打球は高々と舞い上がり、左翼席への2試合連続となる19号先制ソロ。過去2年は19本止まりで「3年連続は阻止しないと!」と笑い、「結構、自分の中でもいいスイングだったと思う」と自賛した。

 前夜「明日ここで決めたい」と強い思いを込め、口にした背番号9。途中、スコアボードに映し出される巨人の途中経過に目をやりながらのプレーだった。巨人勝利の“一報”は「お客さんの反応で。雰囲気で察知できましたけどね」とニヤリ。思いは成就ならずとも、最後まで集中力が途切れることはなかった。

 優勝マジック点灯から足踏みすることなく、ついにその数字は「1」となった。9日は東京への移動日で試合がないため、優勝は神宮での巨人戦の結果次第。「どういうテンションでいったらいいか分からないですよ」とちゃめっ気たっぷりに笑い、「うれしいはうれしいですからね」と締めた。もうどんな形でもいい。心の準備を整え、その時を待つ。

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