野村背信…自己ワースト10失点
「交流戦、広島10-12ロッテ」(28日、マツダ)
唇をかみ、うなだれてベンチに歩を進めた。打者11人に、7本の長短打を浴び7点を失った。試合の主導権を明け渡す背信投球。広島・野村は自分を責めた。
「状態は悪くなかった。9番、1番とつながってしまった。あそこをしっかりと抑えていれば(試合は)変わっていたかもしれない。悔しいです」
クルーズに左越えソロを浴び、3-4とされて迎えた六回2死二塁だ。もう1点も与えたくない場面で、打席に8番・田村を迎えた。「相手ベンチとの駆け引き。田村にヒットを打たれていたから、はっきりさせようと歩かせた。それが裏目に出た」と緒方監督。ベンチの指示は敬遠気味の四球。だが、野村は続く唐川と交代した左の代打福浦に初球を右前に運ばれた。
試合のポイントになった5点目を失うと、ロッテ打線の餌食になった。その後は4者連続適時打を許した。自己ワーストとなる6回12安打10失点。前日に7回5失点した大瀬良に続き、先発として試合をつくれず3敗目を喫した。
「全部が甘い球だった訳ではない。(次回へ向け)もう1回、やり返すつもりでいきたい」と前を向いた野村。緒方鯉は今が正念場。再浮上するためは右腕の力が欠かせない。