「広島春季キャンプ」（１日、日南）

　広島ドラフト１位・野間峻祥外野手（２２）＝中部学院大＝が、いきなり走塁と打撃で首脳陣から絶賛された。視察に訪れた他球団００７も警戒。ベールを脱いだ黄金ルーキーに、早くも熱視線が注がれた。

　期待通り…いや、それ以上か。野間の動きに首脳陣が反応した。まずはベースランニングで、非凡な才能を披露。抜群のスピードで周囲のド肝を抜くと、打撃練習では鋭い打球を放つ。カーブマシンでは柵越えも連発した。

　本人は「初日は抑えめに走りました」と明かしたが、緒方監督は「走塁担当の琢朗（石井琢朗コーチ）が『ベースランニングにすごいものがある』と絶賛していた」と驚きの表情だ。打撃についても「（打撃コーチの）新井さんが『昨年の田中より数段上』だと言っていた。すべてにおいていいものを見せてくれている」と、称賛の言葉が相次いだ。

　開幕戦で戦うヤクルト・衣川スコアラーも警戒を強める。「頭が動かないし軸もブレない。センスがありますね。近いうちに出てくるんじゃないかな」。キャンプ初日で“要注意人物”に指定した。

　右翼の定位置は鈴木誠、松山らと激しい争いが予想される。「まだレベルが違うので、学びながら吸収したい。キャンプでしっかりアピールして、レギュラー争いに入れたら」と野間。大物の予感漂う２２歳。ドラ１の称号にたがわぬ逸材だ。