白浜お待たせ!11年目のプロ1号

 「交流戦、広島3-1西武」(25日、マツダ)

 広島・白浜裕太捕手(28)が、プロ11年目にして初本塁打を放った。2‐1の七回1死、左翼席へたたき込んだ。終盤でリードを2点に広げ、勝利をグッと引き寄せた。チームは交流戦5試合目にして初勝利。この勢いを継続させ、鬼門の交流戦を突破する!

 行った!勝利をグッと引き寄せる一発を、白浜が放った。「ようやくですね。しっかりとバットに当たった感触はあった。うれしさもあった」。11年目にしてようやく出た一発に、自然と表情が崩れた。

 2‐1の七回1死。岡本洋の初球、高めに浮いた128キロのスライダーをフルスイングした。真っ赤に染まったマツダスタジアムに響いた乾いた打球音。白球はグングンと伸び、左翼席へ突き刺さった。それでも「入ったところも分からなかった」と、無我夢中だった。野村監督が「ちょっとビックリした」と目を丸くしたプロ初本塁打は、終盤でリードを2点に広げるダメ押し弾となった。

 打撃フォームの微調整が結果に結びついた。18日、東京ドームでの巨人戦だ。スタメン出場したが4打数無安打。3三振を喫した。「打つ形になっていなかった」。打撃内容を反省。その後の練習から「バットが素直に出る形を早くつくろう」。その一点だけを意識しバットを振った。

 昨季を終えて迎えたオフ、トレーニング方法を一新。都内のジムで肉体改造を図った。「今までは筋肉を大きくするトレーニングだった」。それを「野球に近い動きの練習を取り入れた」。瞬発系や体幹トレーニングなどのメニューを増やし、一から体を鍛え直した。「自分の信じたことはやり続けようと思った」。強い気持ちで自分自身と向き合った。

 捕手としては、バリントンを好リードした。「積極的に振ってくる」と初球に細心の注意を払った。7回1失点の好投は、この男抜きでは語れない。

 攻守にわたり存在感を示し、チームを交流戦5戦目にして初勝利に導いた。「自分もこの勢いに乗っていきたい」。この1戦を自信に変え、扇の要として野村鯉を引っ張る。

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