岩本“ポパイ”倉本金言で定位置奪取だ
広島・岩本貴裕外野手(27)が3日、東広島市で行われた第18回広島県スポーツ振興チャリティーゴルフ大会に参加。プロゴルファー倉本昌弘(58)とラウンドし、集中力を保つ方法をアドバイスされた。来季、レギュラー定着を狙うガンちゃん。倉本から授かった金言を胸にグラウンドに立つ。
同じ広島出身の、偉大な先輩アスリートとのラウンド。岩本は倉本と過ごした貴重な時間を興奮気味に振り返った。
「すごく結果を残されている倉本さんに話を聞けて本当に良かった。いろいろとアドバイスをもらった。競技は違うけど、とても参考になりました」
“ポパイ”の愛称で知られる倉本は、ツアー30勝で永久シード権を持つ。岩本はどうしても聞いてみたかったことがあった。
「集中力を切らさないようにするにはどうすればいいですか」
試合中、集中力を保つ秘けつをたずねた。
倉本から返ってきた答えは、プレー中でもオンとオフを切り替える、だった。
「ショットを打つときは集中して、歩くときは(集中力を)切っている。野球も試合時間が長いから、集中力を持続するのは難しいと思う。ベンチにいるときは、チームメートと話をしたりしてリラックス。打席に入るときや相手投手を研究したいときなどに集中してみれば。オフがあるからしっかりと集中できるんです」
岩本はシーズンを通じて好不調の波が激しく、いいときが続かないのが課題。しかも今季は1試合の中でも集中力を保てなかった。代打で出場した40試合は打率・350、3本塁打、11打点だったのに対し、スタメン出場した24試合では打率・217、1本塁打、10打点だった。
来季の最初の目標は、スタメン定着。シーズンを通じて安定した成績を残す必要がある。そのためには集中力が不可欠だ。
「これまでは途中で気持ちが切れる感じがあった。来年はどう気持ちを切り替えられるかがポイント。1打席1打席大事に入って、それを4打席続けられるようにしたい」。名選手から授かった金言を、決して無駄にしない。