野村監督、大谷は「並の打者ではない」

 「交流戦、広島1-8日本ハム」(29日、マツダ)

 淡泊な攻撃のまま、試合は終わってしまった。広瀬の本塁打による1点に抑え込まれた鯉打線。野村監督は「打線が(吉川に)全くタイミングが合わなかった。合っていたのは広瀬だけかな」と淡々と振り返った。

 左腕の吉川に対し、丸以外はすべて右打者を並べた。ここまで左膝の状態を考慮してDH以外のスタメン出場を控えていたニックを「4番・一塁」で起用。また不振の堂林を2試合連続でスタメンから外し、三塁には小窪を抜てきした。しかし、吉川から安打を打ったのは広瀬と代打の鈴木将だけ。万全を期したはずの打線は、最後まで機能することはなかった。

 想像以上の貧打ぶりに指揮官も肩を落とした。「そういうオーダーを組んだ中で(吉川に)合っていなかったということは、僕自身も反省しなければならない」と、自ら責任を受け止めた。

 対照的に2安打と新人離れした打撃を見せた大谷には称賛した。「並の打者ではない。最初の打席で外の球を強引に行かずに方向性を出して(左前へ)打った。2打席目も初球のカーブをしっかり振っていった。大竹のチェンジアップに空振りしても崩されてはいなかった」と評価した。

 残念ながら広島には大谷のような生きのいい選手はいない。「(出場の)チャンスを与えているのだから、ポジション争いをして欲しい」。野村監督の心の叫びは若手に伝わるのだろうか。

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