栗原スタメン決定!鯉の連敗止めてくれ

 「広島2-6ヤクルト」(3日、マツダ)

 広島は開幕から1分けを挟んで4連敗を喫した。開幕4連敗は2008年以来、5年ぶりの屈辱。しかし七回に代打で登場した栗原健太内野手(31)が今季初の適時打を放つなど、2安打1打点と奮起した。4日のヤクルト戦(マツダ)でのスタメン出場が決定。12球団で唯一白星がないがチームを救うのは、この男しかいない。

 意地だった。敗戦の中にもキラリと光った主砲の一振り。代打で登場した栗原が2安打1打点の活躍で、4日からのスタメン出場を勝ち取った。

 0‐6で迎えた七回2死一、二塁。白浜の代打として打席に立った。1ボールから2球目をコンパクトにスイング。「当たりはよくなかったけど、いい所に飛んでくれた。よかった」。今季初の適時打となる右前打を放った。

 さらに先頭で迎えた九回には、守護神・バーネットの真ん中の変化球をジャストミートし左前打。「しっかりと準備できていた。甘い球を1球で仕留めることができたことが大きい。いい集中力で打席に入れた」。会心の一打に、少しだけ表情が緩んだ。

 チームで唯一のマルチ安打。この日の活躍で首脳陣の評価は急上昇した。野村監督は「健太にいいところでタイムリーが出たのは大きい。次の打撃も自分のスイングができていた」と分析した。

 新井打撃コーチも「(試合後の)ミーティングで使おうという話になった。しっかりと自分のスイングをして、ヒットゾーンに飛んでいる。状態がいいということだと思う」と、4日からのスタメン出場を示唆した。

 昨季までの不動の4番は開幕前、故障に泣かされた。3月に入り鼻骨骨折。17日には右太もも痛を発症し「右大たい直筋、縫工筋損傷」で加療1週間と診断された。

 開幕はベンチスタート。それでも「いい経験になっている。代打は難しいが、いつでも準備はできている。タイミングもしっかりと取れている」と気持ちを切らさず、打撃に立ち続けた。

 チームは引き分けを挟んで開幕4連敗。12球団で唯一白星がない。「スタメンで出てもしっかりと準備するだけ。とにかく頑張る」と力を込めた背番号5。チームの窮地を救うのは、栗原しかいない。

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