松井監督が始動 巨人の輝きを取り戻す 「我々のプライドをもう一回作り直す」 全選手前に6分13秒の訓示
巨人の松井秀喜新監督(52)が30日、川崎市内のジャイアンツ球場で行われた秋季キャンプ初日で、ついに始動した。練習では異例の2932人ものファンが集まった中、全選手の「強い目」に手応えを感じ、高橋由伸ヘッドコーチ(51)らコーチ陣とのコミュニケーションを中心に動き続けた。約6分間の訓示では熱い思いを選手らに力説。過去の栄光を、未来の誇りへ。松井巨人の新たな挑戦が幕を開けた。また、来季のコーチ人事も発表した。
大フィーバーのスタンドから飛ぶ「おかえり」の声に、松井新監督は帽子を取って手を挙げた。チーム全員集合となった輪の中心に立ち「みんなすごく意志のある強い目をしていた」と喜びも増す。新しい黄金時代を目指すチームの始まりの日に、バックスクリーンの球団旗を指さした。
「みんなで、あの旗を輝かせてください。過去の栄光で輝いている旗じゃね、かわいそうです。伝統、われわれのプライド。もう一回作り直して、これから毎日毎日、それが1試合1試合重なっていけば、新たなジャイアンツの姿になって、その文化をみんなで作っていきましょう」
6分13秒の訓示は次第に熱を帯び、選手らの胸に響いた。現役時代から見つめてきたジャイアンツの魂。旗に宿る誇りを、次の時代につないでいく。「ジャイアンツ、昔は特別な球団でしたよ。今もそうかもしれない。でもそれは過去の先輩のおかげなんです」。つなぐことは一つの使命だ。
変革の第一歩は「意識」に他ならない。華麗な実績も、特別な才能も必要ない。練習を含めたどんな時も「100%でやりましょう。100%でやらないと、100%のフィードバックは返ってこない」と説いた。これから始まる秋のキャンプや鍛錬のオフは逆襲を誓う来季に向けた準備期間。「みんなの意識が少しずつ浸透していったら、これがまた新たなジャイアンツの文化になる。財産になる」と続けた。
「(おかえりの声は)ありがたいです。そういう風に思ってくださるジャイアンツファンの方が、来られるっていうことはうれしいですね。帰って来んなって言われるよりはいいですよ」
伝統は受け継ぐだけでは次第に色あせていく。「必ず最後はわれわれみんなの力で、ジャイアンツのプライドで勝てると信じています」。過去の栄光を、未来の誇りへ-。新たな物語の幕が上がった。
