9イニングの試合でパ・リーグ史上最多209球を投げ、完投負けした投手は?【プロ野球記録企画】
デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回は9イニングの試合でパ・リーグ史上最多209球を投げ、完投負けした投手を取り上げる。
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1983年9月21日の日本ハム-西武戦(後楽園)。先発マウンドに立った木田勇は立ち上がりから苦しい投球を続けた。三回にスティーブに先制二塁打を打たれ、その後もピリッとせず、七回までに6失点した。
本来なら交代させられるところだが、球界の「親分」こと大沢啓二監督の考えは違った。指示は、続投。最後まで投げ切った木田は14安打、8四死球、10失点。そして投球数は209。チームは2-10で大敗した。
木田はこの年、開幕から不振が続きファーム落ちも経験した。78年度ドラフトでは広島の指名を受けるも、入団を拒否して日本鋼管に残留。79年度には巨人、大洋(現DeNA)と競合しながら交渉権を得た日本ハムに入団。1年目の80年には22勝を挙げ、防御率など投手の主要タイトルを総なめ。ところが、その疲れからか2年目以降は低迷を続けていた。
大沢親分の愛のムチにもかかわらず、この年の木田はわずか4勝に終わる。86年には大洋、90年には中日へ移ったが、かつての投球は戻らなかった。プロ通算60勝。新人年の輝きを考えると、なんとも寂しい数字に思われる。(デイリースポーツ・高野 勲)
答え…木田勇(日本ハム)
