熊本に勇気を!有明が全力で甲子園初練習 ハツラツプレーでパワー送る 実田主将「被災されている方にも勇気、元気を」
5日に開幕する第108回全国高校野球選手権大会の出場校による甲子園練習が31日に始まり、16校が聖地の感触を確かめた。7月28日に地震が発生した熊本から春夏通じて初出場する有明も無事参加。高見一茂監督(46)は地元や甲子園までの道中にも激励を受けたことを明かした。実田聡志主将(3年)は熊本に勇気を与えるプレーを意気込み、ベスト8を目標に掲げた。1日にはオンラインで組み合わせ抽選が行われる。
特別な思いを胸に、甲子園の土を踏んだ。高見監督は「自分たちの野球をまずはやりたい。その姿を見て多くの方たちが元気になってくれば一番いいのかなと思っている」と力を込めた。
7月28日に最大震度7の地震が熊本を襲った。発生時、野球部は全体練習を終えており、選手たちはグラウンド、寮、自宅でおのおの過ごしていたという。幸いにも全員無事だったが、翌日に予定されていた県庁への表敬訪問は中止となった。
九州新幹線が運転を見合わせていたため、甲子園の経路も変更を余儀なくされた。30日の午前中に荒尾市内の学校からバスで博多駅まで移動し、新幹線に乗り換え。高見監督は「博多駅の方が横断幕を用意してくださって。激励をいただきました」と温かいサプライズがあったことも明かした。被害の大きかった八代市のOBからは「応援に行けないけど頑張って」とエールを受けたという。
道具も無事到着し、この日はノックなどの守備練習をメインに汗を流した。実田主将は10年前の熊本地震で自宅が半壊した経験がある。今回は自宅も無事だったというが、「野球ができることが当たり前じゃないと知らされてから10年の節目で甲子園に出させてもらってることが何かの縁なのかな」と感じている。「被災されている方にも勇気、元気を与えられるように」と力強く語った。目標は「ベスト8」。夢の舞台でハツラツとしたプレーを見せ、地元にパワーを送る。
