呉港が8強!大越が今大会初登板で完封 粘投124球「しっかり投げ切れて良かった」 次戦は広島商、昨秋のリベンジへ

 「高校野球広島大会・4回戦、呉港2-0三次」(19日、ぶんちゃんしまなみ球場球場)

 呉港の大越友翔投手(2年生)が、三次を5安打で完投した。今大会初登板。大会3週間前に修正したフォームから力強い直球を投げ込み、チームを8強入りに導いた。4強入りを懸け、次戦は22日に広島商と対戦する。

 力強く腕を振り続けた。最後の打者を空振り三振に斬った大越は、白い歯をこぼす。「しっかり投げ切れて良かった」。今大会初登板。124球の粘投で5安打完封した姿は、頼もしかった。

 粘る三次打線に一歩も引かなかった。最大のピンチは2-0の六回1死一、二塁だ。「焦る場面だったけど、ベンチや監督の声で落ち着けた」。試合中盤の大事な局面。一呼吸置き、迷いなく腕を振る。狙い通りの遊ゴロ併殺で得点を許さなかった。

 片岡新之介監督(78)は「彼より良い投手は、おらんから代えられん。本人も、それぐらいの気構えで投げてくれたと思うよ」と信頼を寄せた。

 大会直前に大きな変化があった。右肘の違和感をきっかけに、3週間前にフォーム修正に着手。手や腕を急がせず、肘をしっかり立て、体の近くで回す意識で腕を振るようにした。

 「球の回転数が上がった」と大越。片岡監督やリハビリ担当医らの助言を受け、急ピッチで仕上げた新フォーム。直球はキレ味を増し、けがの功名を最大の武器へと変えてみせた。

 広島商と戦う準々決勝。昨秋の広島大会1回戦では、延長十回タイブレークの末に敗れた。「自分が登板する時は完封を狙って。0点で抑えられるように頑張りたい」。大粒の汗を拭いながら、2年生右腕は視線をリベンジのマウンドへ向けた。

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