横浜、試練の船出 プロ注目右腕・織田が打球直撃で緊急降板 大黒柱欠くもコールド発進

 1回、湘南工大付・江藤の打球が左足に直撃しグラウンドで手当てを受ける横浜・織田(中央)=撮影・伊藤笙子
 打球が左足を直撃するも、一塁へ送球する横浜・織田(撮影・伊藤笙子)
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 「高校野球・神奈川大会2回戦、横浜7-0湘南工大付」(9日、サーティーフォー保土ケ谷球場)

 神奈川大会は1、2回戦22試合が行われ、優勝候補の横浜が、湘南工大付を七回コールドで下した。先発した今秋ドラフト候補のエース・織田翔希投手(3年)が左足首に打球を受け、初回途中で緊急降板するアクシデントに見舞われたが、4季連続甲子園へ初戦を快勝発進した。

 予期せぬ事態も、研ぎ澄まされた集中力で圧倒した。4季連続夏切符を狙う常勝軍団の地力を見せつけた。

 プレーボールからわずか5分の出来事だった。一回。阪神、DeNAなど日米8球団のスカウトが集結する中で満を持して夏初戦に臨んだ織田は、簡単に2死を奪った直後、痛烈な打球が左足を直撃。懸命に処理し一塁へ送球したものの、苦悶(くもん)の表情でベンチに退いた。先頭をこの日最速の151キロ直球で空振り三振に仕留めて上々のスタートを切ったが、わずか9球で降板。試合中に病院へ直行した。

 緊急事態で送りこまれた2番手・林田(3年)の冷静さが光った。10球程度の投球練習でマウンドに向かうと、球速こそ130キロ後半ながら的を絞らせない投球術で4回1/3を無失点。「ここで勝つことで織田がまた投げられる」と腕を振り、福井、小林鉄の2年生コンビも呼応し0を並べた。

 村田監督は「織田という軸がいなくなったらどうするのかという練習をしてきた」とうなずいた。練習試合では、アクシデント発生を想定した「1球交代」など、常にあらゆる場面を仮設定し適応力を備えてきた。打線も織田の交代に奮起し、一回裏に一挙4点を奪取。動揺どころか、日頃の備えを落ち着いて発揮した。

 同校野球部によると、織田は幸いにも「骨に異常なし」との診断結果。復帰めどは「分かりません」としたが、全員の力でもり立てていく。

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