楽天 前田健太が3919日ぶりのNPB勝利!気迫の114球で11年ぶりの白星 お立ち台で「泣きそうだった」声を詰まらせる場面も
「楽天2-0西武」(25日、楽天モバイル最強パーク)
楽天の前田健太投手が7回3安打無失点の好投で、NPBでは2015年10月2日の中日戦(マツダ)以来3919日ぶりの勝利を飾った。チームは今季5度目の3連勝。吉井監督は仙台での初采配を勝利で飾り、就任以来3勝2敗と白星が先行した。
序盤から150キロ前後の直球に複数のスライダー、鋭く落ちるチェンジアップを武器に相手打線を翻弄した。これまでは変化球主体の投球だったが、この日は直球を効果的に使った。四回にはネビンに対し外角高めの直球で空振り三振。外国人相手にも力勝負でねじ伏せた。
七回に2死二塁のピンチを招き、平沢にあわや同点2ランの大ファウルを浴びたが、動じず。しっかりと打ち取ってスコアボードにゼロをともした。今季最多の114球を投げて7回3安打無失点、6奪三振、無四球という抜群の内容で、日本球界復帰後初勝利を手にした。
ゲームセットの瞬間、雄たけびをあげた前田。笑顔でハイタッチをかわした。そしてウイニングボールをプレゼントさせると左手で受け取り、後ろのポケットに入れた。そしてチームの最前列に出てファンと一緒に万歳三唱だ。
お立ち台では「まず始めに東北楽天ゴールデンイーグルスの前田健太です。宜しくお願いします」と自己紹介し、「よかった~」と安堵の色をにじませた。「いやー、すごいですね。やっとファンのみなさんの前に立ててうれしく思います」と前田。「ここまでまったく貢献できなかったので、勝ちたい。何とかホームで勝ちたい、絶対に勝つという強い気持ちでマウンドに上がりました」と明かした。
好フィールディングについて問われると「まだまだ若いんで。笑う所じゃないですよ!若いんで」と満面の笑み。「あとでスタンドには…投げない。ちゃんと家に持って帰って飾りたい」とファンをあおるジョークも飛び出した。最後に「本当にこのお立ち台になかなか立てなかったんで。きょうという日は僕にとって大切になりました」と語ると、声を詰まらせ目に光るものを浮かべた。「イーグルスのために全力を尽くしていきたい」と語ると、大きな拍手に包まれた。そして「泣きそうだった」と明かしつつ、マエケン画伯Tシャツを披露。「あとでスタンドに投げ入れます」と宣言していた。
打線は西武・武内に対し、ワンチャンスをものにした。二回、先頭のマッカスカーが左前打で出塁。続く渡辺佳が右翼線二塁打で続き、二、三塁の好機に村林が中犠飛。さらに1死三塁から、この日1軍に昇格した中島が右前適時打を放ち、計2点を先制した。
投手陣も八回は加治屋がしっかりと無失点でバトンをつなぎ、最後は藤平が締めて完封リレーとなった。
