DeNA・橋本プロ初勝利 神戸の進学校長田高出身 デュープ先発回避の非常事態で竜の中軸斬り
「DeNA5-3中日」(7日、横浜スタジアム)
お立ち台から初めて見る景色。DeNA・橋本達弥投手(25)は瞳を潤ませながら、ハマの夜空を見つめた。兵庫県屈指の進学校・長田高出身の秀才右腕が、待望のプロ初勝利。困難を乗り越え、4年目にしてつかんだ白星に胸を震わせた。
「本当に幸せな気持ちです。これまで3年間、うまくいかないことも多くて…」。2024年に右肩を痛め手術。同年オフには育成契約を結んだ。昨季7月に支配下枠に復帰し、橋本はプロとして今季に懸けていた。ここまで1軍登板は昨季8月の1試合のみ。「仕事をしていないというふうになってしまうので、後ろめたさがありながら過ごしていた」
大学時代は国指定の難病「IgA腎症」を乗り越えプロ入りした不屈の男。心折れそうな日々も、自らのタフなメンタルと思考力で中継ぎの一角を勝ち取った。この日の出番は味方打線が4点リードを奪った直後の五回。ボスラー、細川、サノーのクリーンアップに対し、1球も直球を投げず得意の“お化けフォーク”で斬った。攻めの投球が勝利をもたらした。
喜びを伝えたい人はと尋ねられると「両親」と即答。「この3年間、野球の話をすることに気を使わせていたので。やっと楽しく野球の話ができるかなと思います」。ハマの頭脳派右腕はこれからも全力で腕を振る。
◆橋本達弥(はしもと・たつや)2000年7月18日生まれ。兵庫・神戸市出身。長田から慶大を経て、22年度ドラフト5位でDeNAに入団。150キロを超える直球と、落差の大きなフォークが武器。大学入学前に国指定の難病「IgA腎症」を患い、克服。プロ2年目には右肩を痛め手術し、リハビリに専念するため育成契約を結んだ。昨季7月に再び支配下復帰。同8月8日の巨人戦(横浜)でプロ初登板を果たした。
