大阪桐蔭V導いた怪物2年生左腕・川本「100点です」9回完投15K 桑田超えセンバツ決勝歴代最多タイ
「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭7-3智弁学園」(31日、甲子園球場)
大阪桐蔭が智弁学園(奈良)に7-3で勝ち、2022年以来4年ぶりの優勝を果たした。先発した川本晴大投手(2年)は150球を投げ、9回6安打15奪三振3失点で勝利に貢献。センバツ決勝での15奪三振は9回に限ると歴代最多タイという快投で、2年生ながら大会を通じて強烈なインパクトを残した。
この場所だ。幼い頃から憧れていたマウンドだ。4点リードの九回裏、川本はふと三塁側アルプスを見つめた。ギッシリ埋まった客席。たくさんの応援に勇気と力をもらった。球速に衰えはない。150球目。最後の打者をこん身の146キロで空振りに仕留めると、歓喜の瞬間が訪れた。初回の三者連続で始まった奪三振ショーを、15K完投で締めくくった。
「甲子園の決勝戦で先発することが目標でした。楽しかったです。小学校の頃から大阪桐蔭に行きたいと思っていて、決勝のマウンドは、いつもと雰囲気が違いました」
大阪桐蔭の背番号「10」はこの春の象徴になった。決勝戦の15奪三振は9回に限れば歴代最多タイで、84年に桑田真澄(PL学園)が記録した14を超えた。三、四回に失点し、六回には高校入学後初めて本塁打を浴びて同点とされるも、大崩れはしない。大会を通じて自信は確信となり、仲間への信頼もあった。
「点を取られても、絶対に野手が点を返してくれるというのはありました。(先輩から)自分のボールを信じて投げろと言われていました。(今日は)100点です」
甲子園での活躍を夢見て、早い時期から体作りに取り組んできた。192センチ、95キロ。東北高時代のダルビッシュ有よりしっかりとした体格、花巻東高2年時の大谷翔平よりも身長がある。
「小学校の頃から(親が)ご飯を考えて作ってくれました。(食べることが)苦しかったこともあるけど、それが良かったんだと思います」
まだ16歳。無限の可能性を秘めている。春夏連覇へ、その先にある未知の領域へ。大型左腕が、新たな時代を切り開く。
◆川本 晴大(かわもと・はると)2009年9月9日生まれ、16歳。埼玉県飯能市出身。192センチ、95キロ。左投げ左打ち。投手。小学1年から泉ホワイトイーグルスで野球を始め、中学1~2年は武蔵嵐山ボーイズ、中学3年は東京城南ボーイズに所属。大阪桐蔭では1年の秋季大阪大会で背番号11。同年秋季近畿大会で背番号10。50メートル走6秒8、遠投100メートル。
