大阪桐蔭 春夏V10 センバツ5度目!史上最多タイ 決勝負けなし10連勝 黒川主将2点適時打!近畿対決制した

 「選抜高校野球・決勝、大阪桐蔭7-3智弁学園」(31日、甲子園球場)

 近畿対決となった決勝で、大阪桐蔭が7-3で智弁学園を下し4年ぶりの優勝を果たした。史上最多に並ぶ5度目で、夏を合わせた史上2位の優勝回数は10に達した。同点とされた直後の七回に、主将の黒川虎雅内野手(3年)の2点適時打などで4点を奪い、決勝では負けなしの10連勝。智弁学園は10年ぶり2度目の優勝に届かなかった。

 雨上がりの甲子園に、歓喜の輪が美しく輝いた。春夏通算10度目の日本一。強い大阪桐蔭が帰ってきた。西谷浩一監督(56)はかみしめるように言葉を紡いだ。

 「OBが9回優勝してくれていましたので、とにかく10回目の優勝をしようと、生意気なんですけど、毎日毎日それを子どもたちと話をして。今日なんとか達成できて本当にうれしい」

 同点の七回、試合を動かした。無死一塁から仲原慶二外野手(2年)にはバスターエンドランを指示し、成功。そこから勝ち越した。そして最後に得点をもたらしたのが、主将の黒川虎雅内野手(3年)だった。今大会は準々決勝まで無安打と苦しんだが、決勝の舞台で初打点となる2点適時左前打をマーク。「チームに迷惑かけているのでここで打って川本を楽にさせたい気持ちがありました」。強い思いが詰まった一打だった。

 西谷監督は黒川が入部してすぐ、「あ、もうこの子だな」と主将にすることを決めていた。甲子園でもキーマンに挙げるのは毎回、黒川。「本当に責任感が強い子。(黒川のキャプテン力が)このチームの全て」と信頼を寄せる。昨年は中野大虎、森陽樹のWエースを擁したが一年間甲子園に出られなかった。「甲子園が遠くになったような感じがしたので」と指揮官が新チームであえて口にしてきたのが「10回目の日本一」。監督、先輩の思いをチームに浸透させてきたのが黒川だ。

 1学年上の主将・中野の元でキャプテンシーを身につけた。「気持ちを前面に出す人で。魂を込めてやる、魂の言葉の裏側にはいろいろな意味があることを学んだ」。イズムを受け継ぎ、誰よりも熱くチームを引っ張った。熱さゆえミーティングも長くなりがちだが、選手たちの意識も変わった。掃除ひとつをするにしても「日本一のため」と全員の熱量は自然と高くなっていった。

 先輩たちのサポートも大きかった。昨年秋の練習では引退した中野、森が打撃投手を務めた。「ハイレベルなピッチャーに対して、『もっといいピッチャーを打ってきたぞ』と自信になりました」と黒川は言う。西谷監督も「3年生が秋に手伝ってくれたおかげ」と感謝。先輩たちも含めた全員でつかみ取った10度目の頂点だ。センバツ5度目の優勝は東邦と並び史上最多タイ。甲子園の決勝は10度で全勝とまた強豪校の証しを刻んだ。

 ただ、これがゴールではない。黒川は2018年以来の春夏連覇を見据えた。「甲子園に帰ってきて、達成する権利は僕たちしかない。しっかり挑戦したい」。新たな歴史をまたここから刻んでいく。

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